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砂の粒/孤独な場所で 金井美恵子自選短篇集
スナノツブコドクナバショデカナイミエコジセンタンペンシュウ
- 著: 金井 美恵子

一筆ずつ塗り重ねられる精緻な絵画のように、あるいは一針ずつ施される絢爛たる詩集のように――一語一語選び抜かれた言葉は、思わぬつながりを持つ次の言葉を連れてきて、夢中でそれらを追ううちに思いもよらない地平に連れ去られていく。時空間も記憶も等質な粒子となって混じり合い、拡散し、迷宮のような読書体験をもたらす、著者初の自選短篇集。
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目次
日記
曖昧な出発
フィクション
声
境界線
花嫁たち
もう一つの薔薇
調理場芝居
春の声
沈む街
ゆるやかな午後
1+1
グレート・ヤーマスへ
砂の粒
孤独な場所で
柔らかい土をふんで、
著者から読者へ
書誌情報
紙版
発売日
2014年10月11日
ISBN
9784062902441
判型
A6
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
320ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2014年12月12日
JDCN
0629024400100011000Y
初出
本書は、『金井美恵子全短篇』2、3(1992年3月、4月 日本文芸社刊)、『柔らかい土をふんで、』(2009年3月 河出書房新社刊)を底本としました。
著者紹介
金井美恵子(1947.11.3~) 小説家、評論家、エッセイスト。1967年「愛の生活」が第三回太宰治賞次席となり小説家デビュー。同年、第8回現代詩手帖賞受賞。小説に「プラトン的恋愛」(第7回泉鏡花文学賞)、『文章教室』、『タマや』(第27回女流文学賞)、『小春日和』、『道化師の恋』、『恋愛太平記』、『噂の娘』、エッセイに『目白雑録』『昔のミセス』など。