白鳥随筆

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電子あり

白鳥随筆

ハクチョウズイヒツ

講談社文芸文庫

「すべて是路傍の人であると思いながら、すべて無縁の人であると思いながら、私はその感じに終始していないで、路傍の人々と一しょに闘技場に出ているのであろう」究極のニヒリストにして、八十三歳で没するまで文学、芸術、世相に旺盛な好奇心を失わず、明治・大正・昭和の三時代にわたって現役で執筆を続けた正宗白鳥。その闊達な随筆群から、単行本未収録の秀作を厳選。


「すべて是路傍の人であると思いながら、すべて無縁の人であると思いながら、私はその感じに終始していないで、路傍の人々と一しょに闘技場に出ているのであろう」
究極のニヒリストにして、八十三歳で没するまで文学、芸術、世相に旺盛な好奇心を失わず、明治・大正・昭和の三時代にわたって現役で執筆を続けた正宗白鳥。
その闊達な随筆群から、単行本未収録の秀作を厳選。


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目次

空想としての新婚旅行/如何にして文壇の人となりし乎/静的に物を観る/行く処が無い/勤勉にして着実なる青年/演奏会の休憩室/モデル/日常生活/「処女作」の回顧/予がよみうり抄記者たりし頃/初夏の頃/蝋燭の光にて/歳晩の感/断片語/角力を見る/読売新聞と文学/故郷にて/女連れの旅/私も講演をした/評論家として/身辺小景/墓/読書について/故人の追憶/思い出/故人数人/私の青年時代/弔辞/八月十五日の記/新年の思い出/少しずつ世にかぶれて/処女作の頃/すべて路傍の人?/漱石と私/座談会出席の記/御前座談会の記/身辺記/円本のことなど/明治三十年代/我が悪口雑言/小杉天外翁と語る/天外翁と私/編集者今昔/今年を回顧して/「新潮」と私/人生おとぎばなし/恐怖と利益/新春に思う/知人あれど友人なし/弔辞/滅びゆくもの

書誌情報

紙版

発売日

2015年05月09日

ISBN

9784062902694

判型

A6

価格

定価:2,200円(本体2,000円)

ページ数

320ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

電子版

発売日

2015年09月11日

JDCN

0629026900100011000Q

初出

本書は福武書店刊『正宗白鳥全集』第二十六巻(1986年3月)、第二十七巻(1985年6月)、第二十八巻(1984年9月)、第二十九巻(1984年3月)を底本としました。

著者紹介

著: 正宗 白鳥(マサムネ ハクチョウ)

正宗白鳥(1879.3.3~1962.10.28) 小説家。岡山県生まれ。東京専門学校(早大の前身)文学科卒業。キリスト教に惹かれ受洗、内村鑑三に感化される。後に棄教の態度を示すが、生涯、聖書を尊重した。1903年、読売新聞社に入社、7年間、美術、文芸、演劇の記事を担当、辛辣な批評で名を馳せる。『紅塵』(07年)、『何処へ』(08年)を刊行するや、代表的自然主義作家として遇される。劇作も多く試み、『作家論』『自然主義文学盛衰史』『など評論でも重きをなした。『入江のほとり』『人を殺したが…』『内村鑑三』『今年の秋』等、著書多数。

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