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ノルゲ Norge
ノルゲ
- 著: 佐伯 一麦

染色家の妻の留学に同行し、作家はノルウェーに一年間滞在した。光り輝く束の間の夏、暗雲垂れ込める太陽のない冬、歓喜とともに訪れる春。まっさらな心で出会った異郷の人々との触れ合いを縦糸に、北欧の四季、文学、芸術を横糸に、六年の歳月をかけて織り上げられた精神の恢復と再生のタペストリー。野間文芸賞受賞作。
染色家の妻の留学に同行し、作家はノルウェーに一年間滞在した。
光り輝く束の間の夏、暗雲垂れ込める太陽のない冬、歓喜とともに訪れる春。
まっさらな心で出会った異郷の人々との触れ合いを縦糸に、
北欧の四季、文学、芸術を横糸に、六年の歳月をかけて織り上げられた
精神の恢復と再生のタペストリー。
野間文芸賞受賞作。
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目次
一、蜂たちが戻ってくる、戻ってくる
二、酸っぱい林檎
三、エン、トゥ、トレ……
四、極夜
五、少年は船に乗って
六、グ ユール!
七、ヤマシギ
八、ポースケ
九、谷間に夜鶯の声が
十、眼の奥の熾火
十一、歓喜の五月
十二、ノルゲ!
著者から読者へ
年譜
著書目録
書誌情報
紙版
発売日
2015年10月10日
ISBN
9784062902861
判型
A6
価格
定価:2,200円(本体2,000円)
ページ数
560ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2016年02月12日
JDCN
0629028600100011000J
初出
「群像」2001年2月号~2006年12月号。 底本:『ノルゲ Norge』2007年6月 講談社。
著者紹介
佐伯一麦(さえき・かずみ) 一九五九年、宮城県生まれ。八四年「木を接ぐ」で海燕新人賞、九〇年『ショート・サーキット』で野間文芸新人賞、九一年『ア・ルース・ボーイ』で三島由紀夫賞、九七年『遠き山に日は落ちて』で木山捷平文学賞、二〇〇四年『鉄塔家族』で大佛次郎賞、〇七年に本作で野間文芸賞、一三年『還れぬ家』で毎日芸術賞、一四年『渡良瀬』で伊藤整文学賞を受賞。他の著書に『草の輝き』『ピロティ』『震災と言葉』『光の闇』など。