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木下杢太郎随筆集
キノシタモクタロウズイヒツシュウ

北原白秋らと「パンの会」を組織し、小説家、劇作家、美術家、キリシタン史研究家として活躍した耽美派の詩人は、医師としてハンセン病根絶に尽力した智と義の人でもあった。三島由紀夫が「いちばん美しい紀行文」と称した「クウバ紀行」、加藤周一が鴎外以後、荷風と共に「高雅な余韻」を伝えると評する史伝(「森鴎外」)他を収録。広い教養と思惟の深さを具えた巨人が遺した散文の精髄。
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目次
I
小学校時の回想
すかんぽ
僻郡記
春径独語
自春渉秋記
荒庭の観察者
真昼の物のけ
残響
研究室裏の空想
戌亥の刻
本の装釘
あかざ(藜)とひゆと
薬袋も無き事ども
II
市街を散歩する人の心持
京阪聞見録
海郷風物記
クウバ紀行
サン・シュルピスの広場から
リュウ・ド・セイヌ
ハビエルの城
石龍
III
小林清親の板画
フウゴオ・フォン・ホフマンスタアル父子の死
古語は不完全である・然し趣が深い
露伴管見
森鴎外
解説 岩阪恵子
年譜 柿谷浩一
書誌情報
紙版
発売日
2016年03月11日
ISBN
9784062903035
判型
A6
価格
定価:1,980円(本体1,800円)
ページ数
416ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2016年08月12日
JDCN
0629030300100011000U
初出
本書は『木下杢太郎全集』第七、十一~十三、十五~十八巻(1981年6月~1983年2月、岩波書店)を底本としました。
著者紹介
その他: 岩阪 恵子(イワサカ ケイコ)