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「文壇」の崩壊
ブンダンノホウカイ

文壇事情に精通し、匿名批評も多くし、四十九歳で世を去った昭和の文芸批評家、十返肇。軽評論家と称され、正当な評価を受けていたとは言いがたい彼はしかし、文学への深い愛と理解力、該博な知識をもって、昭和という激動の時代の文学の現場に、生き証人として立ち会い続けた希有なる評論家であった。今なお先駆的かつ本質的な、知られざる豊饒の文芸批評群。
文壇事情に精通し、匿名批評も多くし、四十九歳で世を去った昭和の文芸批評家、十返肇。
軽評論家と称され、正当な評価を受けていたとは言いがたい彼はしかし、文学への深い愛と理解力、該博な知識をもって、昭和という激動の時代の文学の現場に、生き証人として立ち会い続けた希有なる評論家であった。
今なお先駆的かつ本質的な、知られざる豊饒の文芸批評群。
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目次
贋の季節──戦後文学の環境──(抄)
文芸雑誌論
「文壇」の崩壊
文学界人物史
ピンからキリまで
詩のない生活から
解説 坪内祐三
年譜
書誌情報
紙版
発売日
2016年04月09日
ISBN
9784062903073
判型
A6
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
336ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2016年07月08日
JDCN
0629030700100011000H
初出
本書は、『十返肇著作集』上下(講談社・1969年刊)を底本としました。
著者紹介
十返肇(1914.3.25~1963.8.28) 文芸評論家。香川県高松市生まれ。日本大学芸術科卒。吉行エイスケに師事し、在学中から同人誌に小説や評論を発表。 編集者、宣伝などのかたわら小説、評論、文芸時評など幅広い文筆活動を三十年にわたって続ける。主な著書に『時代の作家』『意志と情熱』『文学の生命』『贋の季節』『十返肇の文壇白書』『十返肇著作集』など。