
マイページに作品情報をお届け!
星に願いを
ホシニネガイヲ
- 著: 庄野 潤三

ブルームーン(六月十五日)。妻は庭のブルームーンの咲いたのを三つ切って来て、書斎のサイドテーブルに活ける。――山の上の家で、たんたんとした穏やかな日常。子供も成長し、二人きりの老夫婦に、時はゆったりと流れてゆく。晩年の庄野作品の豊かさと温もりを味わえる上質の文学。
ブルームーン(六月十五日)。
妻は庭のブルームーンの咲いたのを三つ切って来て、書斎のサイドテーブルに活ける。――
山の上の家で、たんたんとした穏やかな日常。
子供も成長し、二人きりの老夫婦に、時はゆったりと流れてゆく。
晩年の庄野作品の豊かさと温もりを味わえる上質の文学。
オンライン書店で購入する
目次
星に願いを
あとがき 単行本 庄野潤三
書誌情報
紙版
発売日
2016年08月11日
ISBN
9784062903196
判型
A6
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
240ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2016年10月14日
JDCN
0629031900100011000O
初出
本書は、講談社『星に願いを』(2006年3月刊)を底本としました。初出は「群像」2005年1月号~11月号に連載されました。
著者紹介
庄野潤三(1921.2.9~2009.9.21) 小説家。大阪生まれ。大阪外国語大学在学中、チャールズ・ラムを愛読。九州帝国大学卒。1946年、島尾敏雄、三島由紀夫らと同人誌を発行。教員、会社員を経て小説家に。55年、「プールサイド小景」で芥川賞受賞。57年から一年間、米国オハイオ州ガンビアのケニオン大学で客員として過す。60年、『静物』で新潮社文学賞、66年、『夕べの雲』で読売文学賞、71年、『絵合せ』で野間文芸賞を受賞。芸術院会員。80年、ロンドン訪問。80歳以降も毎年刊行された一家の年代記的作品は、世代を超えた多数の愛読者をもつ。『庄野潤三全集』(全10巻)ほか著書多数。