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自伝的女流文壇史
ジデンテキジョリュウブンダンシ
- 著: 吉屋 信子

少女小説作家として一世を風靡し、若くして文壇にデビューした吉屋信子が描き上げた、「女流文壇」の草分けともいうべき十人の肖像。男性が中心だった近代日本の文壇史において「女流」と一括りにされながら個性豊かに輝いた女性作家たちの魅力を、折に触れての交流の中から余すところなくすくい上げた自伝的エッセイ。章ごとに一人の作家にフォーカスした構成になっていますので、どこからでも読むことができます。
文学で結ばれた女性たちの肖像
深い洞察と追慕の思いあふれる吉屋流〈私小説〉
<内容紹介>
田村俊子、岡本かの子、林芙美子、宮本百合子……。
早熟にして高等女学校に入学した頃から雑誌への投稿を始め、十代の終わりには上京して文壇へと飛び込んだ吉屋信子。一世を風靡した少女小説に加えて数々の新聞小説を手がけ、人望あつく昭和初期の女流文学者会を牽引してきた著者が、強く心に残った先達、同輩の文学者たちの在りし日の面影を直截にして真情こまやかに書き綴った貴重な時代の記録。
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目次
上海から帰らぬ人 田村俊子と私
逞しき童女 岡本かの子と私
純徳院芙蓉清美大姉 林芙美子と私
白いおでこの印象 宮本百合子と私
偽れる未亡人 三宅やす子と私
小魚の心 真杉静枝と私
美女しぐれ 長谷川時雨と私
忘れぬ眉目 矢田津世子と私
東慶寺風景 ささき・ふさと私
美人伝の一人 山田順子と私
女流文学者会挿話
後記
解説 与那覇恵子
年譜 武藤康史
著書目録 武藤康史
書誌情報
紙版
発売日
2016年11月11日
ISBN
9784062903295
判型
A6
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
272ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2017年01月13日
JDCN
0629032900100011000P
初出
本書は、中公文庫『自伝的女流文壇史』(1977年1月、中央公論社刊)を底本としました。