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木菟燈籠
ミミズクドウロウ
- 著: 小沼 丹

そこはかとないユーモアやはにかみを湛えたかざりのない文章でどこか懐かしいような風景を描き上げて多くのファンを持つ“小沼文学の世界”。季節や時代の移ろいに先輩の作家や同僚の教員、学生時代の友人など愛すべき人々の風貌を髣髴とさせる、この著者ならではの好短篇集。
<内容紹介>
好きが高じていきなり露地の奥で小鳥屋を始めた教員仲間。商売はやはりうまく行かず復職の世話をする成り行きに店先に据えてあった立派な石燈籠が我が家の庭に……。
日常のなかで関わってきた人々の、ふとしたときに垣間見る思いがけない振る舞いやうかがい知れない心のありようを、井伏鱒二ゆずりの柔らかい眼差しと軽妙な筆致で描き出した小沼文学ならではのじわりと胸に沁みるような作品集。
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目次
四十雀
槿 花
エッグ・カップ
鳥打帽
ドビン嬢
枯 葉
木菟燈籠
「一番」
入 院
胡 桃
花 束
解説 堀江敏幸
年譜 中村 明
著書目録 中村 明
書誌情報
紙版
発売日
2016年12月10日
ISBN
9784062903318
判型
A6
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
240ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2017年01月13日
JDCN
0629033100100011000R
初出
本書は、未知谷刊『小沼丹全集』第三巻(2004年8月)を底本としました。
著者紹介
著: 小沼 丹(オヌマ タン)