福翁自伝

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福翁自伝

フクオウジデン

講談社学術文庫

豊前中津奥平藩の下級士族の末子が「窮屈な小さい箱」をヒョイト飛び出し、洋学を志して長崎、大阪、江戸へ、欧米へ……。幕末・維新の大変化の時代を「自由自在に運動」し、慶應義塾を創設、「大いに西洋文明の空気を吹き込」んで日本の思想的近代化に貢献した福沢諭吉。その痛快無類の人生を存分に語り尽くした自伝文学の最高傑作。(講談社学術文庫)


「本当の開国……コリャ面白い」幕末・維新の激動期を「自由自在に運動」した痛快無類の人生を存分に語り尽くす!
豊前中津奥平藩の下級士族の末子が「窮屈な小さい箱」をヒョイト飛び出し、洋学を志して長崎、大阪、江戸へ、欧米へ……。幕末・維新の大変化の時代を「自由自在に運動」し、慶應義塾を創設、「大いに西洋文明の空気を吹き込」んで日本の思想的近代化に貢献した福沢諭吉。その痛快無類の人生を存分に語り尽くした自伝文学の最高傑作。(解説・竹内 洋)
そもそも私の長崎に往ったのは、ただ田舎の中津の窮屈なのがいやでいやでたまらぬから、文学でも武芸でも何でも外に出ることが出来さえすれば有難いというので出かけたことだから、故郷を去るに少しも未練はない、コンナところに誰がいるものか、一度出たらば鉄砲玉で、再び帰って来はしないぞ、今日こそいい心地だとひとり心で喜び、後ろ向いて唾してさっさと足早にかけ出したのは今でも覚えている。(本書「長崎遊学」より)


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目次

凡 例
初版序(石河幹明)
幼少の時
長崎遊学
大阪修業
緒方の塾風
大阪を去って江戸に行く
始めてアメリカに渡る
ヨーロッパ各国に行く
攘夷論
再度米国行
王政維新
暗殺の心配
雑 記
一身一家経済の由来
品行家風
老余の半生
校 注  土橋俊一
解 題  土橋俊一

書誌情報

紙版

発売日

2010年02月11日

ISBN

9784062919821

判型

A6

価格

定価:1,496円(本体1,360円)

通巻番号

1982

ページ数

400ページ

シリーズ

講談社学術文庫

電子版

発売日

2015年01月16日

JDCN

0629198200100011000T

初出

原本(講談社文庫)は1971年7月、小社から刊行された。校訂は、「福沢諭吉全集」第7巻所収のものを底本とし、福沢の自筆草稿、及びその生前に刊行された最終版本を比較参照して、前文を現代かなづかいと、できうるかぎり常用漢字に組みかえることを、その基本の方針とした。校注について、富田正文慶大名誉博士の御厚意により、同博士の校訂による慶應通信版の「福翁自伝」の注解を、この文庫でもほぼそのまま使わせていただいたが、いくつか著者の考えで加筆補修を施したものもある。

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