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満州事変
マンシュウジヘン
- 著: 島田 俊彦

1931年9月18日、奉天郊外の柳条湖で南満州鉄道の線路が爆破された。この事件を契機に、大陸での勢力拡大を目論む関東軍は満州(現・中国東北部)全土を占領する。膨大な史料の精緻な読みをとおして、第一次山東出兵、張作霖爆殺事件から、関東軍の暴走、満州国建国、国際連盟脱退まで、当時の状況を詳細に再現、近現代史の問題点を抉剔する。(講談社学術文庫)
十五年戦争の契機となった紛争の実像とは? 現在の日中関係にも影を落とす満州事変。山東出兵、張作霖爆殺、満州国建国、国際連盟脱退――。膨大な史料の精緻な読みによって、事件の全貌を鮮やかに再現する。
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目次
第一章 動乱のアジア大陸
1 第一次北伐と日本
2 第一次山東出兵
3 東方会議
4 第二次山東出兵と済南事件
第二章 満州事変前夜
1 関東軍
2 張作霖の爆死
3 幣原外交の行きづまり
4 危機の切迫
第三章 満州事変
1 暴走する現地軍
2 チチハル進撃
3 錦州進出
4 第一次上海事変
5 満州国の誕生
6 馬占山問題と国際連盟脱退
7 満州から華北へ
主要参考資料
満州事変関連年表
書誌情報
紙版
発売日
2010年07月14日
ISBN
9784062920032
判型
A6
価格
定価:1,320円(本体1,200円)
通巻番号
2003
ページ数
416ページ
シリーズ
講談社学術文庫
電子版
発売日
2014年10月24日
JDCN
0629200300100011000N
初出
原本「近代の戦争 第4巻 満州事変」は、1966年4月、人物往来社より刊行された。明らかに間違いと思われる箇所や現在では用いられない表記は適宜訂正し、原本にはないルビを付した箇所もある。本書には、中国の呼称として「支那(シナ)」が用いられているが、歴史的資料性に鑑み、原本のままとした。