伊藤博文演説集

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伊藤博文演説集

イトウヒロブミエンゼツシュウ

講談社学術文庫

「我国旗の中央に点ぜる赤き丸形は……昇る朝日の尊き徽章(きしょう)となり……文明諸国の間に伍して前方に且(か)つ上方に動かんとす」と明治四年サンフランシスコで日本の進む途を謳い上げた「日の丸演説」。文明国たらんと憲法制定・議会開設に奔走、政党政治のあるべき姿を説き、台湾・韓国統治の意義を語って国制を彫琢した政治家・伊藤の代表的演説三九篇を収録。(講談社学術文庫)


伊藤の日本建国の理念を、いまこそ読み直す。明治憲法を制定し、4度も総理大臣に就任した伊藤博文。彼は、いったいどのような構想で日本という国を作ろうとしたのか。折々の演説を再現し、肉声と思想に迫る。


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目次

1 日の丸演説 明治4年12月14日(サンフランシスコ)
2 憲法草案審議開会演説 明治21年6月18日(枢密院)
3 府県会議長に対する憲法演説 明治22年2月15日(枢密院議長官邸)
4 法官に対する演説 明治22年2月17日
5 各親王殿下及貴族に対し 明治22年2月27日
6 第一帝国議会閉会に際して 明治24年3月7日(貴族院議場)
7 上奏案に不同意に就いて 明治26年2月7日(第四議会衆議院)
8 列国の国土侵略主義と日清戦争の意義 明治30年4月(紅葉館での台湾会)
9 本邦憲法制定の由来 明治30年4月30日(上野精養軒での国家学会)
10 憲政党員請待会に於て 明治31年12月10日(帝国ホテル)
11 憲法発布十年紀念祝賀会に於て 明治32年2月11日(帝国ホテル)
12 選挙法改正期成同盟会に於て 明治32年2月20日(帝国ホテル)
13 長野歓迎会に於て 明治32年4月10日(長野城山館)
14 長野答礼会に於て 明治32年4月12日(長野城山館)
15 河内有志者歓迎会に於て 明治32年5月10日(四条畷ホテル)
16 大分県官民聯合歓迎会に於て 明治32年5月15日(大分市蓬莱館)
17 豊国倶楽部発会式に於て 明治32年5月15日(大分市蓬莱館)
18 別府歓迎会に於て 明治32年5月16日(大分県別府紅葉館)
19 行橋歓迎会に於て 明治32年5月18日(福岡県行橋町西福寺)
20 久留米歓迎会に於て 明治32年5月19日(久留米市萃香園)
21 小倉歓迎会に於て 明治32年5月21日(福岡県小倉町偕行社)
22 長府歓迎会に於て 明治32年5月22日(長府功山寺)
23 三田尻歓迎会に於て 明治32年5月30日(宮市宝成庵)
24 山口教育家の懇請に応じて 明治32年5月31日(山口尋常中学校)
25 愛知県官民聯合歓迎会に於て 明治32年6月16日(名古屋市東陽館)
26 富山歓迎会に於て 明治32年10月23日(富山八清楼)
27 国家学会に於て 明治32年12月9日(東京帝国大学法科大学)
28 政友会発会式に於て 明治33年9月15日(帝国ホテル)
ほか

書誌情報

紙版

発売日

2011年07月12日

ISBN

9784062920636

判型

A6

価格

定価:1,430円(本体1,300円)

通巻番号

2063

ページ数

464ページ

シリーズ

講談社学術文庫

電子版

発売日

2014年10月24日

JDCN

0629206300100011000T

初出

本書を編むにあたっては博文館新社の協力により主に博文館発行「伊藤公演説全集」(1910年)を底本とした。それ以外の出典については当該演説の末尾に書名・雑誌名・新聞名を掲げた。基本的に原文を尊重しつつ、漢字の旧字体は常用漢字体に、また旧仮名使いは現代仮名遣いに適宜改めた。明らかな誤字と思われるものは改めた。本文中、[ ]内は編者による挿入である。原文が漢字カタカナ混じり文で表記されている場合、カタカナを平仮名に改めた。「ゝ」「く」などの記号は平仮名に改めた。「廿年」「卅年」の表記は【備考に続く】

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