中世ヨーロッパの家族

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中世ヨーロッパの家族

チュウセイヨーロッパノカゾク

講談社学術文庫

ヨーロッパ中世史の新たな実像を描いて定評のあるギース夫妻による「ある家族の歴史」。本作では、イングランド北部、ノーフォークの紳士階級・パストン家に残された千通を超す書簡から、15世紀の社会と一族の生活を復元していく。家族の健康や家政、商取引きと訴訟、子女の結婚問題などを虚飾のない文章で記した手紙は、英仏百年戦争の末期からバラ戦争にいたる乱世を懸命に生き抜いた人々の姿を今に伝え、圧倒的な生命力に満ちている。巻末解説に作家の佐藤賢一氏。
2001年に朝日新聞社より刊行された『中世の家族』を、文庫化にあたり改題。 原著は、 A Medieval Family by Frances & Joseph Gies(Harper Perennial, 1998)


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目次

第一章 書簡
第二章 一族
第三章 ウィリアム判事とその子ら
第四章 土地争いとグレシャム攻城
第五章 退役軍人サー・ジョン・ファルストフ
第六章 サー・ジョン・ファルストフとジョン・パストン
第七章 ファルストフの遺言をめぐる争い
第八章 ヘルスドン略取とジョン・パストンの死
第九章 王家の結婚と不釣合いな結婚
第十章 ケイスター城攻め
第十一章 バーネットの戦い
第十二章 家族間の不和、外国での戦争、およびその他の騒動
第十三章 ケイスター城回復、結婚の交渉
第十四章 死
第十五章 中世パストン家の最後
登場人物一覧
年表
解説 史料から、なにを読むか  (佐藤賢一)

書誌情報

紙版

発売日

2013年07月11日

ISBN

9784062921817

判型

A6

価格

定価:1,485円(本体1,350円)

通巻番号

2181

ページ数

480ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

2001年に朝日新聞社より刊行された「中世の家族―パストン家書簡で読む乱世イギリスの暮らし」を文庫化にあたり改題したもの。

著者紹介

著: ジョゼフ・ギース(ジョゼフ・ギース)

Joseph Gies(1916―2006), Frances Gies (1915― )。アメリカの歴史著作家。中世史に関する著作多数。主著に『中世ヨーロッパの都市の生活』『中世ヨーロッパの城の生活』『中世ヨーロッパの農村の生活』『大聖堂・製鉄・水車』など。

訳: 三川 基好(ミカワ キヨシ)

1950年東京生まれ。早稲田大学文学部教授在職中の2007年,逝去。主な著書に『古英語文法』(共著),訳書に『辞書の世界史』『ゼロ時間へ』『スヌーピーの50年』『9.11生死を分けた102分』など多数。学術文庫に『英語の冒険』がある。

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