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ウィトゲンシュタインの講義 ケンブリッジ1932-1935年
ウィトゲンシュタインノコウギケンブリッジセンキュウヒャクサンジュウニカラセンキュウヒャクサンジュウゴネン
- 編: アリス・アンブローズ ,
- 訳: 野矢 茂樹

「言語ゲーム」論はこうして熟していった!
中期から後期に向かうウィトゲンシュタインの生々しい哲学の現場を読む!
ある語の使い方を知っていることはチェスの駒の動かし方を知っていることに似ている。では、規則はいかにしてゲームをプレイすることの内に入り込むのか。――たとえば一九三二―三三年の講義でこう語りかける。言語、意味、規則といった主要テーマを行きつ戻りつ考察し続け、ウィトゲンシュタインにとっても画期となった時期の魅惑の哲学を味わう。
ボールを用いてプレイしている人々を見て、そしてそのようなゲームを百回見たあとで、そのゲームの規則を書くように言われたとしよう。しばらく見たあとならばその規則を書くこともできるだろうというのは、確かにふつうのゲームの場合であればその通りであるに違いない。さて、規則に従ってゲームをプレイすることと、たんに遊んでいることとの間にあらゆる種類の中間的事例がある。そしてそれはわれわれの言語においても同様である。――<本書「1934年-35年 ミカエル祭学期 講義3」より>
※本書の原本は、1991年、勁草書房より刊行されました。
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目次
第一部 哲学 ウィトゲンシュタインの講義 一九三二―一九三三年
第二部 黄色本(抜粋)
第三部 ウィトゲンシュタインの講義 一九三四―一九三五年
第四部 数学者のための哲学 ウィトゲンシュタインの講義 一九三二―一九三三年
書誌情報
紙版
発売日
2013年10月11日
ISBN
9784062921961
判型
A6
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
通巻番号
2196
ページ数
552ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
1991年、勁草書房より刊行された。
著者紹介
1906年、アメリカ生まれ。1932年から1935年までケンブリッジ大学でウィトゲンシュタインに学ぶ。スミス・カレッジ名誉教授。
1954年生まれ。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は、哲学。『論理学』(東大出版会)、『心と他者』(勁草書房→中公文庫)、『哲学の謎』『無限論の教室』(いずれも講談社現代新書)、『哲学・航海日誌』(春秋社→中公文庫)、『新版 論理トレーニング』(産業図書)、『語りえぬものを語る』(講談社)、『大森荘蔵―哲学の見本』(講談社)など著書多数。わが国で、もっとも注目される哲学者の一人。