
マイページに作品情報をお届け!
統合失調症あるいは精神分裂病 精神医学の虚実
トウゴウシッチョウショウアルイハセイシンブンレツビョウセイシンイガクノキョジツ
- 著: 計見 一雄

昏迷・妄想・幻聴・視覚変容……これらの症状は何に由来するのか。病名の誕生当初から「人格の崩壊」「知情意の分裂」などと理解されてきた謬見が次第に正されつつある。患者はどうして、どんな不具合を抱えているのか。精神科臨床に長年携わってきた著者が、脳研究の成果も参照し、治療につながる病気の本態と人間の奥底に蠢く「原基的なもの」を語る。
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
目次
第一回講義 決まり文句を疑う
第二回講義 精神医学に潜む虚妄
第三回講義 急性期医療と「陰性症状」
第四回講義 現実と妄想
第五回講義 妄想の発生と由来
第六回講義 運動が阻害されるということ
第七回講義 取り憑かれるということ
第八回講義 「自我」「自分」「主体」「自己」
第九回講義 何が分裂し、何が統合されるのか
書誌情報
紙版
発売日
2017年03月11日
ISBN
9784062924146
判型
A6
価格
定価:1,243円(本体1,130円)
通巻番号
2414
ページ数
352ページ
シリーズ
講談社学術文庫
電子版
発売日
2017年03月17日
JDCN
0629241400100011000E
初出
本書の原本は、2004年に小社から講談社選書メチエとして刊行されました。
著者紹介
1939年東京生まれ。千葉大学医学部卒業。医学博士。千葉県精神科医療センターの設立に参画、現在名誉センター長。公徳会佐藤病院顧問。精神科救急医療という分野の開拓者で、日本精神科救急学会前理事長。訳書に『肉中の哲学』(レイコフ、ジョンソン著)、著書に『インスティテューショナリズムを超えて』『脳と人間』ほか多数。
オンライン書店一覧
関連シリーズ
-
自己を失った少年たち
-
脳とこころ
-
心の病気はどう治す?
-
〈精神病〉の発明 クレペリンの光と闇
-
普通という異常 健常発達という病
-
個性という幻想
-
起立性調節障害(OD) 朝起きられない子どもの病気がわかる本
-
不完全でいいじゃないか!
-
感じるオープンダイアローグ
-
APD(聴覚情報処理障害)がわかる本
-
人生のタネ明かし 成果を出す人に共通する心の秘密
-
空気を読みすぎる子どもたち
-
精神鑑定 脳から心を読む
-
成熟できない若者たち
-
創造の星 天才の人類史
-
こころは内臓である スキゾフレニアを腑分けする
-
からだ・こころ・生命
-
〈正常〉を救え 精神医学を混乱させるDSM-5への警告
-
好きになる精神医学
-
「うつ」のとってもとっても基本のガイド