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流線形の考古学 速度・身体・会社・国家
リュウセンケイノコウコガクソクドシンタイカイシャコッカ
- 著: 原 克

20世紀前半、。自動車や飛行機に始まり日用品や家電品まで「流線形」は工業デザインとして一世を風靡する。物理学に発するこの言葉は、「障害因子」「ムダなもの全般」を取り除いた優秀さの係数として読み替えられ、価値評価の絶対的基準になっていく。健康神話、ファッションから社会進化論、果ては排外的国家主義へと「純化」の方向に向けて世界を煽る根幹の記号となった「流線形」が席巻した時代とは?
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目次
第1章 プレ流線形時代
第2章 一九三○年代、流線形大衆化時代
第3章 流線形シンドローム
第4章 流線形帝国ナチス
第5章 記号の帝国ニッポン
書誌情報
紙版
発売日
2017年12月13日
ISBN
9784062924726
判型
A6
価格
定価:1,331円(本体1,210円)
通巻番号
2472
ページ数
384ページ
シリーズ
講談社学術文庫
電子版
発売日
2017年12月29日
JDCN
06A0000000000010961O
初出
本書の原本は2008年に紀伊國屋書店から『流線型シンドローム』として刊行されました。
著者紹介
著: 原 克(ハラ カツミ)
1954年生まれ。早稲田大学教育学部教授。専門は表象文化論、ドイツ文化論。著書に『暮らしのテクノロジー』『ポピュラーサイエンスの時代』『サラリーマン誕生物語』『OL誕生物語』など、訳書に『DJカルチャー』(ポーシャルト)などがある。