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慟哭の家
ドウコクノイエ
- 著: 江上 剛

妻と障害を抱えた息子を殺し、自殺を図るも生き残った一人の男。複雑な家庭環境ゆえの無理心中として同情が集まる中、男は強硬に自らの死刑を望む。弁護を引き受けることになった長嶋駿斗は、接見を重ねるごとに、この事件への疑問を抱き始める。「愛しているから、殺しました」。この言葉に真実はあるのか。社会の「無関心」が生んだ、家族の「悲劇」。江上剛が迫る、家族の「絆」とは。
この殺人は愛情か、それとも独善か。
社会の「無関心」が家族の「悲劇」を生む。
妻と障害を抱えた息子を殺し、自殺を図るも生き残った一人の男。複雑な家庭環境ゆえの無理心中として同情が集まる中、男は強硬に自らの死刑を望む。弁護を引き受けることになった長嶋駿斗は、接見を重ねるごとに、この事件への疑問を抱き始める。「愛しているから、殺しました」。この言葉に真実はあるのか。
<居場所>さえあれば、人間は生きていける--。
江上剛が迫った、「家族の絆」。
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目次
プロローグ
第一章 事件
第二章 弁護士
第三章 被告人
第四章 希望なき子
第五章 ノーマライゼーション
第六章 殺すことは愛情か
第七章 生まれるべきではない子がいるのか
第八章 裁判
第九章 論告求刑
第十章 審判
エピローグ
書誌情報
紙版
発売日
2015年03月13日
ISBN
9784062930864
判型
A6
価格
定価:880円(本体800円)
ページ数
448ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2015年05月08日
JDCN
0629308600100011000G
初出
本書は2013年2月にポプラ社から単行本として刊行されました。
著者紹介
著: 江上 剛(エガミ ゴウ)