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夢の燈影 新選組無名録
ユメノホカゲシンセングミムメイロク
- 著: 小松 エメル

新選組――その人斬りに、志はあったのか。男たちに残された最後の夢は、この女性作家に描かれるのを待っていたのかもしれない。日本の夜明け前――幕末維新を駆け抜け、散っていった「新選組」。幹部の華々しい活躍の陰で、語られることのなかった、無名隊士の人生もまた、あった。夢、希望、そして家族と生活。縄田一男氏に「『新選組血風録』以来の収穫」と言わしめた、歴史小説界の新星の文庫化。
新選組――その人斬りに、志はあったのか。
男たちに残された最後の夢は、この女性作家に描かれるのを待っていたのかもしれない。
井上源三郎……「おれはここにいていいのか」と自問する齢の離れた幹部。
蟻通勘吾……入隊を勧めた従兄は失踪し、「死番」が続く日々。
近藤周平……美しい顔をもつ局長の養子。
酒井兵庫……粛正された隊士の死を見守る寄越人。
山崎丞……敵も味方も監視し続ける監察方。
中島登……明治になっても、獄で隊士の絵を描き続ける男。
日本の夜明け前――幕末維新を駆け抜け、散っていった「新選組」。幹部たちの華々しい活躍の陰で、語られることのなかった無名隊士たちの人生もまた、あった。夢、希望、そして、家族と生活。
縄田一男氏に「『新選組血風録』以来の収穫」と言わしめた、歴史小説界の新星の文庫化。
ⒸEmeru Komatu
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目次
信心
夢告げ
流れ木
寄越人
家路
姿絵
書誌情報
紙版
発売日
2016年09月15日
ISBN
9784062934695
判型
A6
価格
定価:726円(本体660円)
ページ数
320ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2017年04月14日
JDCN
0629346900100011000A
初出
本書は2014年9月、講談社より『夢の燈影』として刊行されたものを改題し、加筆修正を加えたものです。
著者紹介
小松エメル(こまつ・えめる) 1984年東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒業。母方にトルコ人の祖父を持ち、名は、トルコ語で「強い、優しい、美しい」などの意。 2008年、あさのあつこ、後藤竜二両氏が選考委員を務めるジャイブ小説大賞で、初の大賞を受賞しデビュー。 著書に、デビュー作の明治人情妖怪譚『一鬼夜行』シリーズ、『夢追い月』をはじめとする「蘭学塾幻幽堂青春記」シリーズ、『うわん 七つまでは神のうち』などの「うわん」シリーズがある。