白石城死守

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電子あり

白石城死守

シロイシジョウシシュ

講談社文庫

戦地へと向かった伊達軍、その留守を狙い、白石城は上杉の猛攻を受ける。主君・政宗の命は「攻撃を受けた際にはすみやかに岩手沢に撤退せよ」というものだったが、浜田治部介と家来五十一騎は、籠城に出る……。なぜ主君の命に背いて籠城をするのか。表題作「白石城死守」のほか、五篇を収録。命を賭して己の意義を貫く生き方を端正な言葉で描き出した傑作。


伊達軍の巧妙な戦術により、上杉から奪い返した白石城。しかし、政宗出征により手薄となった守りに際し、石田三成からの命は、「上杉からの攻撃を受けた時には、すぐに白石から撤退せよ」というものだった。
不満を持ちながらも命を受けた政宗は、その留守を浜田治部介に任せた。戦地へと向かった伊達軍、その留守を狙い、白石城は上杉の猛攻を受ける。
浜田治部介と家来五十一騎は、城を明けわたすことなく籠城に出る……。なぜ主君の命に背いて籠城をするのか。
表題作「白石城死守」のほか、五篇を収録。
命を賭して己の意義を貫く生き方を端正な言葉で描き出した傑作。


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目次

与茂七の帰藩
笠折半九郎
白石城死守
豪傑ばやり
矢押の樋
菊屋敷

書誌情報

紙版

発売日

2018年02月15日

ISBN

9784062938495

判型

A6

価格

定価:594円(本体540円)

ページ数

256ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2018年03月09日

JDCN

06A0000000000014339T

初出

本書は、1970年に小社より刊行された単行本『菊屋敷』を改題し、文庫版にしました。

著者紹介

著: 山本 周五郎(ヤマモト シュウゴロウ)

1903年、山梨県に生まれる。本名は清水三十六(さとむ)。小学校卒業後、銀座の質屋で奉公、後に筆名としてその名を借りることになる店主・山本周五郎の庇護のもと、同人誌などに小説を書き始める。1926年、「文藝春秋」に『須磨寺附近』を発表、文壇デビュー。その後、不遇の時代が続くが、時代小説作家として認められはじめる。戦中から戦後まで連載が続けられた『日本婦道記』(1942-1946)で直木賞に推されるが辞退。主な代表作に『樅ノ木は残った』(1958)、『赤ひげ診療譚』(1958)、『青べか物語』(1960)、『おさん』(1961)などがある。1967年、逝去。

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