誰かの家

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電子あり

誰かの家

ダレカノイエ

講談社文庫

表題作を含む6つの短篇恐怖小説集。得体の知れない恐怖が背中に貼りつき、うごめき続ける。三津田怪異ホラーの戦慄が読者を待つ。


「まだ誰にも、一度も喋ってへん話がある」
拭えども魍魎(あやかし)は肌に滑り憑く。
怪談の形で迫る六篇、三津田信三恐怖譚集。

再会した中学時代の友人は、奇妙な話を語り出した。幽霊屋敷と噂の奇っ怪な邸宅。無人でも廃墟でもなく、時折人影や窓の明かりが目撃されるという。不良少年だった彼は悪友に唆され、半ば肝試しのように館に独り忍び込む。(表題作)日常の裂け目の奥底で戦慄が踊る、"身も心も総毛立つ"ホラー短篇小説集。

怪異譚が紡ぐ悍(おぞ)ましきものがひたひた迫り来る。


ⒸShinzo Mitsuda 2018

目次

つれていくもの
あとあとさん
ドールハウスの怪
湯治場の客
御塚様参り
誰かの家

書誌情報

紙版

発売日

2018年03月15日

ISBN

9784062938785

判型

A6

価格

定価:792円(本体720円)

ページ数

384ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2018年03月15日

JDCN

06A0000000000015798S

初出

この短編集は2015年7月、講談社ノベルスとして刊行されました。各作品初出|「つれていくもの」…『メフィスト2012 VOL.2』、「あとあとさん」…『メフィスト2012 VOL.3』、「ドールハウスの怪」…『メフィスト2013 VOL.2』、「湯治場の客」…『メフィスト2014 VOL.2』、「御塚様参り」…『メフィスト2014 VOL.3』、「誰かの家」…『メフィスト2015 VOL.1』、エッセイ「戸隠での不思議な体験」…「IN☆POCKET」2015年9月号。

収録作品

  • 作品名

    つれていくもの

    初出

    『メフィスト』2012 VOL.2

  • 作品名

    あとあとさん

    初出

    『メフィスト』2012 VOL.3

  • 作品名

    ドールハウスの怪

    初出

    『メフィスト』2013 VOL.2

  • 作品名

    湯治場の客

    初出

    『メフィスト』2014 VOL.2

  • 作品名

    御塚様参り

    初出

    『メフィスト』2014 VOL.3

  • 作品名

    誰かの家

    初出

    『メフィスト』2015 VOL.1

  • 作品名

    エッセイ 戸隠での不思議な体験

    初出

    『IN★POCKET』2015年9月号

著者紹介

著: 三津田 信三(ミツダ シンゾウ)

編集者を経て2001年『ホラー作家の棲む家』(講談社ノベルス/『忌館』と改題、講談社文庫)で作家デビュー。2010年『水魑の如き沈むもの』(原書房/講談社文庫)で第10回本格ミステリ大賞受賞。ホラーとミステリの融合を試みる独自の作風を持つ。近刊に『魔邸』(KADOKAWA)、『忌物堂鬼談』(講談社ノベルス)、『わざと忌み家を建てて棲む』(中央公論新社)、『黒面の狐』(文藝春秋)。"作家三部作"(講談社文庫)、"刀城言耶"(原書房/講談社文庫)、"家"シリーズ(光文社文庫/角川ホラー文庫、KADOKAWA)、"死相学探偵"(角川ホラー文庫)、"幽霊屋敷"(中央公論新社)など、シリーズ作品多数。刀城言耶第三長編『首無の如き祟るもの』は『2017本格ミステリ・ベスト10』(原書房)の過去20年のランキングである「本格ミステリ・ベスト・オブ・ベスト10」第1位となった。

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