百鬼一歌　月下の死美女

歌人の家に生まれ、和歌のことにしか興味が持てない貴公子・希家は、武士が台頭してきた動乱の世でもお構いなし。詩作のためなら、と物騒な平安京でも怯まず吟行していた夜、花に囲まれた月下の死美女を発見する。そして連続する不可解な事件――。御所での変死、京の都を揺るがす「ぬえ」の呪。怪異譚を探し集める宮仕えの少女・陽羽と出会った希家は、凸凹コンビで幽玄な謎を解く。

目次

一　白妙の衣
二　夜をこめて
三　時鳥、鳴く
四　ひとに知られで
五　弓張月の射るにまかせて

書誌情報

紙版

• 発売日: 2017年08月22日
• ISBN: 9784062940856
• 判型: A6
• 価格: 定価：726円（本体660円）
• ページ数: 256ページ
• シリーズ: 講談社タイガ

電子版

• 発売日: 2017年08月22日
• JDCN: 06A0000000000003989L

著者紹介

著： 瀬川　貴次（セガワ　タカツグ）

1964年生まれ。91年『闇に歌えば』でデビュー。 「ばけもの好む中将」、「暗夜鬼譚」シリーズ（ともに集英社文庫）、『怪奇編集部「トワイライト」』（集英社オレンジ文庫）など著作多数。