日和下駄 一名 東京散策記

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日和下駄 一名 東京散策記

ヒヨリゲタイチメイトウキョウサンサクキ

講談社文芸文庫

「一名 東京散策記」の通り「江戸切図」を持った永井荷風が、
思いのまま東京の裏町を歩き、横道に入り市中を散策する。
「第一 日和下駄」「第二 淫祠」「第三 樹」「第四 地図」
「第五 寺」「第六 水 附 渡船」「第七 路地」「第八 閑地」
「第九 崖」「第十 坂」「第十一 夕陽 附 富士眺望」の十一の
章立てに、周囲を見る荷風の独特の視座が感じられる。
消えゆく東京の町を記し、江戸の往時を偲ぶ荷風随筆の名作。


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書誌情報

紙版

発売日

2017年01月11日

ISBN

9784062955119

判型

小B6

価格

定価:1,100円(本体1,000円)

ページ数

224ページ

シリーズ

講談社文芸文庫ワイド

初出

本書は、1999年10月に講談社文芸文庫より刊行された『日和下駄』の版面を拡大したワイド版です。同書の底本には、『荷風全集』第十三巻、第十六巻(1963年2月、1964年1月 岩波書店刊)を使用しました。

著者紹介

著: 永井 荷風(ナガイ カフウ)

永井荷風(1879.12.3~1959.4.30) 小説家。東京生まれ。本名壮吉。別号断腸亭主人。十代から江戸戯作文学や歌舞伎、邦楽などに親しむ。十九歳で広津柳浪に入門し「文芸倶楽部」などに小説を発表。二十代の西欧体験をもとに「あめりか物語」「ふらんす物語」を発表。1910年、慶応大学文学部教授に就任し「三田文学」を創刊。戦前戦中は軍国主義全盛の世相に背を向け文学者として生き、戦後は白鳥、谷崎、志賀らとともにいち早く文壇に復活。三十代で二度の離婚を経たのちは生涯独身を通し、晩年は最後の憩いの場として浅草を愛した。52年、文化勲章受章。54年、日本芸術院会員。主な作品に「夢の女」「すみだ川」「腕くらべ」「つゆのあとさき」「墨東綺譚」、日記「断腸亭日乗」などがある。

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