
電子のみ
雨の日には車をみがいて 白樺のエンブレム
イツキヒロユキノベリスクアメノヒニハクルマヲミガイテシラカバノエンブレム
- 著: 五木 寛之
ぼくはあまり車に乗らなくなっていた。1987年の夏、20数年ぶりにテレビ番組の取材でストックホルムを訪れた。夏至祭の2日前だった。ぼくは懐かしさに石畳を踏みしめながら、ストックホルムの街を歩いた。当時、夏至祭にはどの車も鼻先に白樺の小枝が付けられていたものだった。ディレクターの石森翔子とカフェに入り、サーブ96Sについて熱く語った。だが、たくさん走っていたはずのサーブはすっかり見かけなくなり……。
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書誌情報
電子版
発売日
2013年02月15日
JDCN
0642134100100011000A