
「哲学と政治」講義全2冊合本版 よみがえる古代思想・宗教と権力の政治
テツガクトセイジコウギゼンニサツガツポンバンヨミガエルコダイシソウシユウキヨウトケンリヨクノセイジ
- 著: 佐々木 毅
政治思想史の第一人者が「政治の本質」を語り、「人類にとって政治とは何か」を考察する。政治について深く、率直に議論したソクラテスやマルクス・アウレリウスら古代ギリシア・ローマの哲人たち、中世における「聖」と「俗」の長い抗争、教皇至上権とトマス・アクィナスの政治論、ルターの宗教改革、マキアヴェッリの権力論、さらに宗教戦争を経て「政治の解体」が訪れ、中世が終幕をむかえるまでを論じる。
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目次
よみがえる古代思想 「哲学と政治」講義I
学術文庫版まえがき
第一章 ソクラテス以前とソクラテス──人間にとっての政治
第二章 プラトン──哲人王の意味するもの
第三章 アリストテレス──ポリスと人間の諸相
第四章 ヘレニズム諸派の時代へ──大帝国の出現と脱ポリスの哲学
第五章 古代ローマの哲学と政治論──政治の意味と無意味
宗教と権力の政治 「哲学と政治」講義II
学術文庫版まえがき
第一章 教皇至上権──信仰共同体の上に築かれた権力
第二章 トマス・アクィナスと政治論──信仰共同体の分節化
第三章 教会論の再構築と宗教改革──さまざまな宗教改革
第四章 マキアヴェッリと権力の問題──政治における強制
第五章 宗教戦争と政治の解体──主権論と中世の終幕
書誌情報
電子版
発売日
2015年02月27日
JDCN
0642151200100011000G
著者紹介
1942年生まれ。東京大学法学部卒業。専攻は政治学,政治思想史。東京大学法学部教授,東京大学総長,学習院大学法学部教授などを経て,現在,東京大学名誉教授,日本学士院会員。著書に『政治学講義』『近代政治思想の誕生』『マキアヴェッリと「君主論」』『プラトンの呪縛』『民主主義という不思議な仕組み』『学ぶとはどういうことか』ほか多数。