日米開戦への道 避戦への九つの選択肢 (上下巻合本版)
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日米開戦への道 避戦への九つの選択肢 (上下巻合本版)

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勝算乏しき戦争になぜ突入していったのか? 泥沼化する日中戦争のなか、三国同盟締結、南部仏印進駐へと政策展開する日本。石油禁輸の制裁を受けながらも日本側が提出した中立化拒否の回答は、悲劇へのポイント・オブ・ノーリターンであった。独ソ戦勃発、ハル・ノート受領後の交渉など、局面を変えるチャンスはなぜ生かされなかったのか。アメリカとの対決回避の選択肢が次々と消えていく過程を厖大な資料から明らかにした労作。


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目次

日米開戦への道(上) 避戦への九つの選択肢
はしがき
主要引用文献略語表
プロローグ 昭和十五年の日本
I 宇垣外相はなぜ辞めたか
第一章 宇垣和平工作
関係地図 日中戦争関係要図
第二章 宇垣外相辞任の謎
II 汪兆銘をどうみるか
第一章 中国和平派の始動
第二章 汪兆銘の和平運動
第三章 汪兆銘の悲劇
III 日中戦争の解決策はなかったか
第一章 桐工作は謀略ではなかった
第二章 チャンスを逸した銭永銘工作
関係地図 日本軍占領地域(一九四〇年末)
IV 近衛新体制とは何であったか
第一章 弱体三代短期内閣
第二章 新体制の目指したもの
V 松岡外交は何を意図したか
第一章 南進政策の展開
関係地図 北部仏印進駐関連図
第二章 日独伊三国同盟から日ソ中立条約へ
関係地図 ベルリン会談(一九四〇年十一月)当時の東ヨーロッパ
第三章 「神父さまの贈りもの」
第四章 独ソ開戦と南部仏印進駐
学術文庫版(上)へのあとがき
日米開戦への道(下) 避戦への九つの選択肢
VI 日米開戦は避けられなかったか
第一章 仏印中立化提案と幻の首脳会談
関係地図 南部仏印進駐関連図
関係地図 大西洋関連地図
第二章 日米交渉の行き詰まりと近衛退陣
第三章 東条内閣と日米交渉
関係地図 日米開戦前の太平洋
第四章 暫定協定案とハル・ノート
第五章 日本の開戦決定
エピローグ 日米開戦と昭和天皇
結 論
補 論 歴史における他の選択肢について
主要参考文献
あとがき
学術文庫版(下)へのあとがき

書誌情報

電子版

発売日

2016年01月22日

JDCN

0642161400100011000P

著者紹介

著: 大杉 一雄(オオスギ カズオ)

1925年、北海道生まれ。1952年、東京大学経済学部経済学科卒業。日本開発銀行(現日本政策投資銀行)に勤務し(この間アジア経済研究所に出向)、退職後は現代史を研究。著書に『日中戦争への道』、論文に「日米開戦 勝敗で駆逐された相互責任」などがある。

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