
ヤヌスの首
ヤヌスノクビ
- 著: 五木 寛之
東京のホテルでアルバイトをしていたぼくは、長期宿泊客で古美術商の老人と親しくなる。だがしばらくして彼は亡くなり、ぼく宛ての手紙を受け取る。そこには、紀州の竜神村へ行き、壇上家の当主に会うよう記してあった。竜神村を訪ねると、ルネ・ラリック作品の中で幻のカー・マスコット「水晶のヤヌス」を、老人のあとを継いで探してほしいと依頼される。意を決したぼくは、ブルガリア留学生・ポリーナと、ロスからインドへ……。
東京のホテルのドラッグストアでアルバイトをしていたぼくは、20年という長期宿泊客で古美術商の老人・壇上公彦と親しくなる。だがしばらくして彼は亡くなり、ぼく宛ての手紙を受け取る。そこには、紀州の竜神村へ行き、壇上家の当主・竜彦に会うよう記してあった。竜神村を訪ねると、数多のルネ・ラリック作品を見せられ、コレクションの中でただ一つ欠けている幻のカー・マスコット「水晶のヤヌス」を、老人のあとを継いで探してほしいと依頼される。意を決したぼくは、ブルガリアからの留学生・ポリーナと、ロスからインドへと向かうが……。
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目次
第一部 竜神村のアール・デコ
第二部 ひと夏だけのVIP
第三部 レイク・パレス・ホテル
第四部 〈水晶の夜〉の終り
あとがき
書誌情報
電子版
発売日
2018年02月09日
JDCN
06A0000000000012988I