鳥! 驚異の知能 道具をつくり、心を読み、確率を理解する

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鳥! 驚異の知能 道具をつくり、心を読み、確率を理解する

トリキョウイノチノウドウグヲツクリココロヲヨミカクリツヲリカイスル

ブルーバックス

現在の地球に生きる恐竜の子孫、すなわち鳥たちが持つ小さな脳には、とんでもない力が秘められている。道具をつくり操るカラス、芸術的建築をつくるニワシドリ(庭師ドリ)、人間が騙される確率のトリックを見破るハト、数千キロの距離を迷わず旅する渡り鳥。それらを可能にするのは、単なる本能ではない。記憶や学習など優れた心的能力である。世界中の鳥たちの驚異の知能を明らかにしてきた最新研究を紹介する、知的興奮の一冊。


鳥類学者・川上和人氏(『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』の著者)、推薦!
「『鳥頭』はもはや悪口ではない。褒め言葉だ。鳥を知ることは、人を知ることにつながるのだ。」

・鳥はなぜ成功できたのか?
鳥類は現在の地球で大成功をおさめていて、あらゆる場所で出合うことができる。ある科学者の見積もりでは、「人間一人につき30~60羽の鳥がいる」という。鳥たちの成功の要因はなんだろうか?
近年の科学研究は、彼らの高度な心的能力をつぎつぎに明らかにしてきた。鳥は道具をつくって操り、他者の心を読み、確率を理解し、数百の歌(さえずり)を学び、芸術的な建造物をつくり、数千キロを地図なしで旅する……。人間にできて鳥にできないことのリストは、しだいに減ってきた。

・自然が生んだもう一つの「賢い脳」
鳥類は恐竜の子孫である。ヒトをふくむ哺乳類とはまったく異なる道筋で進化を遂げた。鳥の小さな脳をくわしく研究した結果、わたしたちのものとは別の方法で生まれたもう一つの「賢い脳」がすがたを現した。鳥に与えられた脳とはどのようなものなのか?

・知能とはなにか?
私たち人間は、動物たちの「賢さ」や「知能」をどのように測ればよいのだろうか? 「どれだけヒトに似ているか」という視点では、動物本来の知能を評価することはできないだろう。また、私たちが考える「高度な知能」は、はたして自然界においてほんとうに役に立つものだろうか? 鳥の行動と脳をとおして、「知能とはなにか」「知能の価値とは」を検討する。

・本書の内容
序 章 〈鳥頭〉の反撃
第1章 鳥のIQ
第2章 恐竜の子孫が進化させた脳
第3章 イノベーターたち
第4章 社会をつくる知能、知能を生む社会
第5章 さえずりと言語
第6章 鳥は芸術家?
第7章 脳の中の地図
第8章 都会っ子のスズメ


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目次

序 章 〈鳥頭〉の反撃
第1章 鳥のIQ
第2章 恐竜の子孫が進化させた脳
第3章 イノベーターたち
第4章 社会をつくる知能、知能を生む社会
第5章 さえずりと言語
第6章 鳥は芸術家?
第7章 脳の中の地図
第8章 都会っ子のスズメ

書誌情報

紙版

発売日

2018年03月15日

ISBN

9784065020531

判型

新書

価格

定価:1,430円(本体1,300円)

通巻番号

2053

ページ数

416ページ

シリーズ

ブルーバックス

著者紹介

著: ジェニファー・アッカーマン(ジェニファー・アッカーマン)

サイエンスライター。1980年、イェール大学卒業。生理学、生態学、進化生物学、環境科学など幅広い分野の記事を『ナショナル ジオグラフィック』などの著名誌に寄稿している。邦訳書には『かぜの科学』『からだの一日』(いずれも鍛原多惠子訳、早川書房)がある。

訳: 鍛原 多惠子(カジハラ タエコ)

翻訳家。米国フロリダ州ニューカレッジ卒業(哲学・人類学専攻)。訳書にダグラス・プレストン『猿神のロスト・シティ』、アンドレア・ウルフ『フンボルトの冒険』(ともにNHK出版)、ジャスティン・ソネンバーグ/エリカ・ソネンバーグ『腸科学』(早川書房)、マイケル・コーバリス『意識と無意識のあいだ』(講談社ブルーバックス)など多数。

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