帰れぬ人びと

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電子あり

帰れぬ人びと

カエレヌヒトビト

講談社文芸文庫

父が女性と暮らす家へ続く川べりの道を、ひとり歩く少年。かつての仄暗い賑わいの記憶を底深く秘めて佇む町――帰るべき場所を持たない喪失感と哀しみを抱きながら、それでも前を向いて行きようとする人びとに、年齢に似合わぬ静謐なまなざしを著者は注ぎ続けた。大人になる直前の老成。どうしようもない人生への諦観。あまりにも早熟な十八歳の才能を示す、最初期作品集。


父が女性と暮らす家へ続く川べりの道を、ひとり歩く少年。
かつての仄暗い賑わいの記憶を底深く秘めて佇む町――
帰るべき場所を持たない喪失感と哀しみを抱きながら、それでも前を向いて行きようとする人びとに、年齢に似合わぬ静謐なまなざしを著者は注ぎ続けた。
大人になる直前の老成。どうしようもない人生への諦観。
あまりにも早熟な十八歳の才能を示す、最初期作品集。


Ⓒ松尾貞 有限責任事業組合 

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目次

川べりの道
かもめ家ものがたり
朽ちる町
帰れぬ人びと

書誌情報

紙版

発売日

2018年06月10日

ISBN

9784065117330

判型

A6

価格

定価:1,980円(本体1,800円)

ページ数

256ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

電子版

発売日

2018年06月09日

JDCN

06A0000000000030743K

初出

「川べりの道」…「文學界」1987年6月号、「かもめ家ものがたり」…「文學界」1987年8月号、「朽ちる町」…「文學界」1988年11月号、「帰れぬ人びと」…「文學界」1989年5月号。底本『帰れぬ人びと』(文春文庫 1992年10月)。

収録作品

  • 作品名

    川べりの道

    初出

    『文學界』1987年6月号

  • 作品名

    かもめ家ものがたり

    初出

    『文學界』1987年8月号

  • 作品名

    朽ちる町

    初出

    『文學界』1988年11月号

  • 作品名

    帰れぬ人びと

    初出

    『文學界』1989年5月号

著者紹介

著: 鷺沢 萠(サギサワ メグム)

鷺沢萠(1968.6.20-2004.4.11) 作家。上智大学外国語学部ロシア語科中退。1987年、「川べりの道」で文學界新人賞を当時最年少で受賞。92年「駆ける少年」で泉鏡花賞を受賞。他の著書に『少年たちの終わらない夜』『葉桜の日』『大統領のクリスマス・ツリー』『君はこの国を好きか』『過ぐる川、烟る橋』『さいはての二人』『ウェルカム・ホーム!』など。

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