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「神国」日本 記紀から中世、そしてナショナリズムへ
シンコクニホンキキカラチュウセイソシテナショナリズムヘ
- 著: 佐藤 弘夫

われわれが漠然ととらえている「神国」という言説。しかし、元来、この思想は日本の優越性を表すものでも排他的なものでもなかった。「神国」とは何なのか――。古代から中世、近世、近現代と変容を遂げてきた神国思想の形成過程と論理構造を、史料の精緻な読解によって描き出す、日本人の精神史。既成概念を鮮やかに覆す思想史研究の意欲的な挑戦!
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目次
神国思想・再考への道
変動する神々の世界
神と仏との交渉
神国思想の成立と変容
神国思想の歴史的意義
疎外される天皇
神国の行方
文庫版刊行にあたって
書誌情報
紙版
発売日
2018年06月11日
ISBN
9784065121269
判型
A6
価格
定価:1,034円(本体940円)
通巻番号
2510
ページ数
232ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
本書の原本は、2006年、筑摩書房より『神国日本』の書名で刊行されました。
著者紹介
1953年、宮城県生まれ。東北大学文学研究科教授。東北大学大学院文学研究科博士前期課程修了。博士(文学)。東北大学文学部助手、盛岡大学文学部助教授などを経て現職。専門は日本思想史。著書に『日本中世の国家と仏教』『鎌倉仏教』『神・仏・王権の中世』『アマテラスの変貌』『偽書の精神史』『日蓮』『霊場の思想』『起請文の精神史』『死者のゆくえ』『日蓮「立正安国論」 全訳注』『ヒトガミ信仰の系譜』『死者の花嫁』などがある。