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破蕾
ハライ
- 著: 冲方 丁

旗本の屋敷を訪ねたお咲。待ち受けていたのは、ある女に言い渡された「市中引廻し」を身代わりで受けるという恐ろしい話だった。(「咲乱れ引廻しの花道」)夫の殺害を企てるも不首尾に終わり、牢に囚われた女。高貴な血筋の女。「わたくしの香りをお聞きください」身の上話を、ぽつりぽつりと――。(「香華灯明、地獄の道連れ」)。書き下ろし新作『別式女、追腹始末』も収録。『天地明察』『光圀伝』の冲方丁、初の時代官能!
狂気と艶美の悦びが、許されざる逢瀬に興じる男女の胸を焦がす――。
旗本の屋敷を訪ねたお咲。待ち受けていたのは、ある女に言い渡された「市中引廻し」を身代わりで受けるという恐ろしい話であった。当初は羞恥に苛まれるお咲だったが、徐々に精神の箍が外れていく……。(「咲乱れ引廻しの花道」)夫の殺害を企てるも不首尾に終わり、牢に囚われた女。いかにも嫣然とした高貴な血筋の女。名は、芳乃と言った。「わたくしの香りをお聞きください」芳乃はぽつりぽつりと身の上を話し出す。(「香華灯明、地獄の道連れ」)。
書き下ろし新作『別式女、追腹始末』も収録。冲方丁、初の江戸官能小説!
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目次
咲乱れ引廻しの花道
香華灯明、地獄の道連れ
別式女、追腹始末
書誌情報
紙版
発売日
2018年08月01日
ISBN
9784065122426
判型
四六
価格
定価:1,815円(本体1,650円)
ページ数
194ページ
初出
「咲乱れ引廻しの花道」…「小説現代」2017年11月号、「香華灯明、地獄の道連れ」…「小説現代」2018年3月号、「別式女、追腹始末」…書き下ろし。
収録作品
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作品名初出
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作品名
咲乱れ引廻しの花道
初出
『小説現代』2017年11月号
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作品名
香華灯明、地獄の道連れ
初出
『小説現代』2018年3月号
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作品名
別式女、追腹始末
初出
書き下ろし
著者紹介
1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第七回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。近刊に『戦の国』などがある。