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前立腺歌日記
ゼンリツセンウタニッキ
- 著: 四元 康祐

ドイツ在住の詩人が飄々と綴った「闘病小説」。長年ミュンヘンで暮らす「私」は、ある日、前立腺がんと診断された。 手術、リハビリセンターでの3週間、その後の放射線治療、そして得たものは、臍の下の空洞と……。
がんの話がこんなに面白くてよいのだろうか…。 ドイツ・ミュンヘン在住の詩人が飄々と綴った「闘病小説」。
ドイツでのがんの宣告、手術、リハビリ訓練、放射線治療、そして得たものは、臍の下の空洞と…。
柴田元幸氏推薦――「前立腺を除去してみれば、おくのほそ道、ダンテの宇宙。詩と散文の、どこか怪しげな、にもかかわらず(否、だからこそ)胸に迫る融合。」
ⒸYasuhiro Yotsumoto
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書誌情報
紙版
発売日
2018年11月29日
ISBN
9784065138069
判型
四六変型
価格
定価:2,035円(本体1,850円)
ページ数
290ページ
電子版
発売日
2018年11月28日
JDCN
06A0000000000065731X
初出
「奥の細道・前立腺」…「群像」2018年2月号、「尿道カテーテルをつけたまま詩が書けるか?」…「群像」2018年4月号、「シェーデル日記」…「群像」2018年7月号、「わが神曲・放射線」「春雨コーダ」…「群像」2018年9月号。
収録作品
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作品名初出
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作品名
奥の細道・前立腺
初出
『群像』2018年2月号
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作品名
尿道カテーテルをつけたまま詩が書けるか?
初出
『群像』2018年4月号
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作品名
シェーデル日記
初出
『群像』2018年7月号
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作品名
わが神曲・放射線
初出
『群像』2018年9月号
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作品名
春雨コーダ
初出
『群像』2018年9月号
著者紹介
1959年大阪府生まれ。82年上智大学文学部英文学科卒業。86年アメリカに移住。90年ペンシルベニア大学経営学修士号取得。91年第1詩集『笑うバグ』を刊行。94年ドイツに移住。『世界中年会議』で第3回山本健吉文学賞・第5回駿河梅花文学賞、『噤みの午後』で第11回萩原朔太郎賞、『日本語の虜囚』で第4回鮎川信夫賞を受賞。他の詩集に『妻の右舷』『言語ジャック』『小説』など、評論集に『詩人たちよ!』、小説の著作に『偽詩人の世にも奇妙な栄光』がある。ミュンヘン在住。