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ラフォルグ抄
ラフォルグショウ

若き日の吉田健一にとって魂の邂逅の書となった、19世紀末フランスの夭折詩人ラフォルグによる散文集『伝説的な道徳劇』。詩集『最後の詩』と共に名訳で贈る。
19世紀末フランスの夭折詩人ラフォルグ。象徴派が勃興する中、近代の倦怠を知的な抒情とした天才が遺した散文集『伝説的な道徳劇』は、若き日をヨーロッパで過ごした吉田健一にとって「前世か何かで自分が書いたことをそれまで忘れていた感じだった」と語らしめ、耽読して止まなかった魂の邂逅の書であった。同じく遺作の詩集『最後の詩』と共に吉田の名訳で贈る。
ⒸAkiko Yoshida
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書誌情報
紙版
発売日
2018年12月12日
ISBN
9784065140383
判型
A6
価格
定価:2,310円(本体2,100円)
ページ数
368ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2018年12月11日
JDCN
06A0000000000074716U
初出
本書は、1977年8月小沢書店刊『ラフォルグ抄』を底本としました。
著者紹介
1912年、東京都生まれ。批評家・作家。ケンブリッジ大学中退。外交官の父・吉田茂(後の首相)の任地に従って中国、フランス、イギリスで育つ。1931年、大学を退学して帰国。ポーやヴァレリーの翻訳から文学活動を開始し、39年、中村光夫らと同人誌「批評」を創刊。戦後は翻訳、評論、随筆と一挙に幅広い活動を始め、言葉による表現の重要性を唱えた。主な評論に『英国の文学』『東西文学論』『ヨオロッパの世紀末』『時間』、小説に『瓦礫の中』『絵空ごと』『金沢』、随筆に『私の食物誌』など多数。
著: ラフォルグ(ラフォルグ)