
マイページに作品情報をお届け!
酔芙蓉
スイフヨウ
- 著: 篠 綾子

武士の世の到来を告げ、貴族の支配を終わらせた平安末期の「保元・平治の乱」。
長承三(1134)年。父を亡くした11歳の藤原忠雅は、白い花を携えて末茂流への婿入りの日を迎えていた。
手に持つのは、明け方から夕方にかけて色を少しずつ変化させる「酔芙蓉」。
その邸で完璧なまでに整った容貌を持つ美少年・藤原隆季と出会う。
低い家柄である隆季は、やがてその美貌ゆえに権力者たちの我欲に翻弄されていく。
だが龍のごとき男・平清盛と盟を結び、隆季は家のため、出世の階段を登り始める。
守るべきは心か、家か--
ーー政争を繰り返す貴族たちから一族を守るため、青年は美しき冷たい仮面を被った--
高貴な家柄を持つ男と、類い稀なる美貌を持つ男の運命は。
ⒸAyako Shino2018
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
書誌情報
紙版
発売日
2019年05月30日
ISBN
9784065155592
判型
四六
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
362ページ
電子版
発売日
2019年05月29日
JDCN
06A0000000000112255R
著者紹介
著: 篠 綾子(シノ アヤコ)
1971年埼玉県生まれ。東京学芸大学卒業。2000年、『春の夜の夢のごとく 新平家公達草紙』で第4回健友館文学賞を受賞し、デビュー。'05年、「虚空の花」で九州さが大衆文学賞佳作、'17年、「更紗屋おりん雛形帖」シリーズで第6回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞をそれぞれ受賞。 他の著者に「江戸菓子舗照月堂」「絵草紙屋万葉堂」シリーズ、『白蓮の阿修羅』『青山に在り』などがある。