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オールド・ファッション 普通の会話
オールドファッションフツウノカイワ

一九八五年四月八日。東京ステーションホテルにて、
日本を代表する批評家が初対峙する。夕食とともに開幕した
「普通の会話」ならぬ前代未聞の「知の饗宴」は、
食後のブランデー、チョコレートを愉しみつつ一日目を終了、
翌朝も食堂、客室と舞台を移しつつ、正午近くに及ぶ。
文学、映画、歴史、政治から、私生活に人生論まで。
ユーモアとイロニー、深い洞察に満ちた、歴史的対話篇。
Ⓒ府川紀子/蓮實重彦
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書誌情報
紙版
発売日
2019年12月12日
ISBN
9784065180808
判型
A6
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
240ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2019年12月11日
JDCN
06A0000000000168101U
初出
本書は、『オールド・ファッション 普通の会話 東京ステーションホテルにて』(1988年12月、中公文庫)を底本としました。
著者紹介
えとう・じゅん(1932・12・25~1999・7・21) 批評家。東京生まれ。1957年、慶應義塾大学卒業。大学在学中の56年、『夏目漱石』を刊行。偶像化されてきた漱石像をくつがえし、その後の漱石研究の方向を示す。62年から数度にわたりアメリカに滞在、『アメリカと私』を生むとともに、のちの「国家」への関心や敗戦・占領期研究の契機ともなった。主な著書に『小林秀雄』『成熟と喪失』『漱石とその時代』『一族再会』『自由と禁忌』『閉ざされた言語空間』他がある。
はすみ・しげひこ(1936・4・29~) フランス文学者、映画批評家。東京都生まれ。東京大学仏文学科卒業。パリ大学にて博士号取得。東京大学教授を経て、東京大学第26代総長。1978年『反=日本語論』で読売文学賞、89年『凡庸な芸術家の肖像』で芸術選奨文部大臣賞、2016年『伯爵夫人』で三島由紀夫賞を受賞。1999年にはフランス芸術文化勲章コマンドールを受章する。著書に『夏目漱石論』『表層批評宣言』『映画論講義』『「ボヴァリー夫人」論』他多数がある。