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去り際のアーチ もう一打席!
サリギワノアーチモウイチダセキ
- 著: 本城 雅人

退場からが、人生だ。
「普通の人はいつ会社をやめるんやろ」。二千本安打達成目前に迫ったものの、衰えを隠せないスラッガーの宇恵康彦。肩たたきを迫る球団とファンからのプレッシャーを背負い、いざ勝負の打席に臨んだが――。球界に集う愛すべき面々が見つけた、退場の後の8つの人生。書下ろし短編「笑えない男」を新たに収録。
本書は、『去り際のアーチ』(徳間文庫)に書下ろし短編を加えた増補改訂版です。
<目次より>
・「塀際の魔術師」 お荷物になった四番打者
・「スイートアンドビター」 リストラ寸前の老解説者
・「カラスのさえずり」 四十路のウグイス嬢
・「永遠のジュニア」 気弱な二代目オーナー
・「トモ、任せたぞ!」 中間管理職コーチ
・「旅立ちのフダ」 半人前のダフ屋
・「笑えない男」 人望のない学生キャプテン
・「人生退場劇場」 四角四面な堅物審判
ⒸMasato Honjo
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書誌情報
紙版
発売日
2020年04月15日
ISBN
9784065189528
判型
A6
価格
定価:814円(本体740円)
ページ数
384ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2020年04月15日
JDCN
06A0000000000200613D
初出
2016年8月に徳間文庫から刊行された「去り際のアーチ」に、描き下ろし短編「笑えない男」を新たに加えて改題した、増補改訂版。
著者紹介
1965年神奈川県生まれ。明治学院大学卒業。産経新聞社入社後、産経新聞浦和総局を経て、その後サンケイスポーツで記者として活躍。退職後、2009 年、『ノーバディノウズ』が第 16 回松本清張賞候補となり、デビュー。同作で第1回サムライジャパン野球文学賞を受賞。『トリダシ』が第18回大藪春彦賞候補、第37回吉川英治文学新人賞候補、『傍流の記者』が第159回直木三十五賞候補となる。2017年、『ミッドナイト・ジャーナル』で第38回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に『スカウト・デイズ』『球界消滅』『英雄の条件』『嗤うエース』『代理人』『傍流の記者』『時代』『崩壊の森』『監督の問題』など。