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一城一話55の物語 戦国の名将、敗将、女たちに学ぶ
イチジョウイチワゴジュウゴノモノガタリセンゴクノメイショウハイショウオンナタチニマナブ
- 著: 松平 定知
■47都道府県、55の”名城”と「そうだったのか!?」とくるエピソードの数々■
北海道から沖縄まで城や城址のないところはありません。城じたいは知っていても、そこにまつわる逸話の数々は知られていないもの。一城一話の簡潔なスタイルで松平定知氏が語り下ろします。
■安土城と織田信長より■
一般に城の建設は「攻められにくく、守りやすい」が原則です。それが幅8mの道が180mにわたって直線的に続く・・・・・・。こんなことはそれまではあり得ないことでした。安土城が戦うための城ではなく、見せるための城といわれるゆえんです。
(中略)
見せるための城でいったい何を見せるのか? それは、自分の威信を天下に見せるのです。「天下布武」を宣言した信長の権力です。その象徴と位置付けたのが安土城だったのです。
大手道はなんでそんなに広いのかというと、天皇が安土城に来られることを想定していたからです。
(中略)
天皇をお迎えする本丸は、信長の起居する天主よりも下にあり、天皇を見下ろすことになります。
信長は天主で起居し政務を取り仕切っていました。ここは天守といわず天主といいます。日本初の”マンション”(高層住宅)の住人は、間違いなく信長でした。
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書誌情報
紙版
発売日
2020年03月19日
ISBN
9784065193921
判型
新書
価格
定価:1,320円(本体1,200円)
ページ数
288ページ
著者紹介
1944年東京生まれ。元NHKアナウンサー。「連想ゲーム」や「その時歴史が動いた」「NHKスペシャル」などで活躍。近年は「下町ロケット」のナレーションも担当。徳川家康の異父弟・松平定勝を祖とする伊予松山藩久松松平家の分家の末裔。京都造形芸術大学教授、國學院大學客員教授を務める。歴史に関する著書多数。