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あめつちのうた
アメツチノウタ
- 著: 朝倉 宏景

絶賛の声、続々!
「この物語の中には、紛れもない野球と人間がいる。野球と人間だけが生み出せるドラマが存在する。読み進むに従い、未知の世界が広がっていく。どこにもなかった野球小説が誕生したのだ。」
【あさのあつこ】
「2017年、大雨の甲子園で、阪神園芸の奇跡のような仕事と球史に残る試合を観た。私にとって知りたいことが全部詰まった一冊だった。若者たちの挫折と夢、反感からの友情。繊細で温かいつながりがすばらしい。」
【佐藤多佳子】
「人はみな、何かのプロなのだ。数々のプロを生んだグラウンドを育み守るのも、またプロだ。グラウンド整備は人生に驚くほど似ていて、だからきっとあの聖地はこんなにも心を熱くさせるのだ。」
【須賀しのぶ】
「学級文庫に置きたい。そして、読み終わった子どもたちと、わやわや感想を話し合いたい!」
【はやみねかおる】
「私たちの普段の仕事がリアルに描かれていて、あっという間に読み終えた。この本を読んで、スポーツを支える裏方たちの喜びを、苦労を、努力を知ってもらえたらうれしい。」
【阪神園芸株式会社 スポーツ施設本部 甲子園施設部長 金沢健児】
土と向き合う。雨を信じる。
そうして、日本最高のグラウンドが生まれる。
甲子園の神整備、「阪神園芸」が小説に!
絶望的な運動神経の持ち主・雨宮大地は、自分とは正反対の弟や頑なな父への鬱屈を抱え、甲子園のグラウンド整備を請け負う阪神園芸へと入社する。ところが、持ち前のセンスのなさから、仕事は失敗続き。広いグラウンドのなかで、たったひとりうろたえる自分は、本当に一人前のグラウンドキーパーになれるのか?同性愛者であることを周囲に隠す親友・一志や、重い病気を患いながら歌手を目指すビールの売り子・真夏、ケガでプロへの道を断念した、同僚の長谷。大地は同じく「選べなかった」運命に思い悩む仲間たちと関わり合いながら、自らの弱い心を掘り起こすように土へ向き合っていく。
タイガースファン、高校野球ファンのみならず、
すべてのスポーツファンに捧げる、唯一無二のグラウンド整備お仕事小説!
今日も彼らは、地味に地道に、あのグラウンドを守り続けている。
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目次
プロローグ
はじめての春
はじめての夏
はじめての秋
はじめての冬
ふたたびの春
書誌情報
紙版
発売日
2020年06月17日
ISBN
9784065196878
判型
四六変型
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
370ページ
著者紹介
1984年東京都生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。会社員となるが、その後退職し現在はアルバイト生活。2012年『白球アフロ』(受賞時タイトル「白球と爆弾」より改題)で、第7回小説現代新人賞奨励賞を受賞。選考委員の伊集院静氏、角田光代氏から激賞された同作は2013年に刊行され話題を呼んだ。他の著作に『野球部ひとり』『つよく結べ、ポニーテール』『僕の母がルーズソックスを』などがある。元高校野球児で、ポジションはセカンド。2018年『風が吹いたり、花が散ったり』で島清恋愛文学賞を受賞した。
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お知らせ
『あめつちのうた』が「2022ひょうご本大賞」大賞を受賞しました!(2022.6.10)