襲来 上

マイページに作品情報をお届け!

電子あり

襲来 上

シュウライジョウ

講談社文庫

安房国の港町・片海で漁師をしていた見助は、京の寺々に遊学していたという僧侶と出会う。僧はやがて日蓮と名を改め、鎌倉の松葉谷に草庵を構えて辻説法を始める。見助も鎌倉まで従い、草庵で日蓮の身の回りの世話をするようになる。その後日蓮は、他宗派への攻撃を強め「立正安国論」を唱える。幕府がこのまま邪宗を放置し法華経を用いなければ、国内の災難が続き他国からの侵略を受けると主張した。そして見助は日蓮の予言に伴い、九州の対馬に一人で赴くことになる。日蓮の目となり耳となるために。鎌倉から京の都までは陸路、京から博多さらに壱岐・対馬までは海路だ。遥か遠国の地への、見助の苦難の旅が始まった。


ⒸHosei Hahakigi

書誌情報

紙版

発売日

2020年07月15日

ISBN

9784065203743

判型

A6

価格

定価:946円(本体860円)

ページ数

496ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2020年07月15日

JDCN

06A0000000000220237L

初出

本書は2018年7月に、小社より単行本として刊行されました。文庫化にあたり、一部を加筆・修正しました。

著者紹介

著: 帚木 蓬生(ハハキギ ホウセイ)

1947年、福岡県小郡市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後、九州大学医学部に学び、精神科医に。’93年に『三たびの海峡』(新潮社)で第14回吉川英治文学新人賞、’95年『閉鎖病棟』(新潮社)で第8回山本周五郎賞、’97年『逃亡』(新潮社)で第10回柴田錬三郎賞、’10年『水神』(新潮社)で第29回新田次郎文学賞、’11年『ソルハ』(あかね書房)で第60回小学館児童出版文化賞、'12年『蠅の帝国』『蛍の航跡』(ともに新潮社)で第1回日本医療小説大賞、'13年『日御子』(講談社)で第2回歴史時代作家クラブ賞作品賞、2018年『守教』(新潮社)で第52回吉川英治文学賞および第24回中山義秀文学賞を受賞。近著に『天に星 地に花』(集英社)、『悲素』(新潮社)、『受難』(KADOKAWA)など。

オンライン書店一覧

ネット書店一覧

電子版取扱い書店一覧

既刊・関連作品一覧

製品関連情報