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殉教者
ジュンキョウシャ
- 著: 加賀 乙彦

海を越え、砂漠を進む。
主(イエス)に捧げる巡礼の旅――
400年前、聖地エルサレムを訪れた初の日本人・ペトロ岐部カスイ。
ローマで司祭となり、キリシタン弾圧の嵐が吹き荒れる日本に戻った男の生涯。
構想30年。
著者渾身の傑作長編!
解説 姜尚中(東京大学名誉教授)
キリシタン弾圧の嵐が吹き荒れる江戸時代初期。
信仰と志を胸に、ペトロ岐部カスイは密かに長崎の港を後にした。
目指すは、聖地エルサレム。
時に水夫として海を越え、時に駱駝曳きとして沙漠を進む。
五年かけて辿り着いたローマで司祭となると、岐部は再び日本へと旅立ち――。
ⒸOtohiko Kaga 2020
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書誌情報
紙版
発売日
2020年12月15日
ISBN
9784065211182
判型
A6
価格
定価:693円(本体630円)
ページ数
272ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2020年12月15日
JDCN
06A0000000000258458W
初出
本書は2016年4月、小社より刊行された単行本を文庫化したものです。
著者紹介
1929年東京都生まれ。東京大学医学部卒業後、精神科医として勤務のかたわら、小説の執筆を始める。『フランドルの冬』で芸術選奨文部大臣新人賞、『帰らざる夏』で谷崎潤一郎賞、『宣告』で日本文学大賞、『湿原』で大佛次郎賞、自伝的小説『永遠の都』で芸術選奨文部大臣賞、自伝的大河小説『雲の都』で毎日出版文化賞特別賞を受賞している。その他の著書に、『錨のない船』『不幸な国の幸福論』など多数ある。近年は、本書をはじめとした殉教者を描く歴史小説『ザビエルとその弟子』、ペトロ岐部の生涯を描いた『殉教者』を発表している。