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どの口が愛を語るんだ
ドノクチガアイヲカタルンダ
- 著: 東山 彰良

のたうちまわって超えていけ、愛。
『流』の直木賞作家・東山彰良が新たに挑む、自由でボーダレスな短編集!
九州の温泉街、小さな街の団地、ニューヨーク、台北、東京ーー。
残酷さとやさしさが隣り合わせるパッとしない世界
それでも生きていくむきだしの人間たち。
「猿を焼く」
さえない温泉街に引っ越してきた中三のぼく。無軌道な不良とよそ者の少年は、なぜ猿に火をつけたのか?
「イッツ・プリティ・ニューヨーク」
クレイジーな同級生カメと、そのアバズレな姉。欲求に翻弄されるぼくと彼らの団地の日常。
「恋は鳩のように」
同性婚が合法化された日、歓声に沸く群衆の中、アンディは詩人の恋人・地下室に電話をかける。
「無垢と無情」
人間じゃなくなった「やつら」から身を潜めるように、おれは画面の中のミーティングルームを訪れた。
ⒸAkira Higashiyama 2021
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書誌情報
紙版
発売日
2021年03月17日
ISBN
9784065223871
判型
四六
価格
定価:1,705円(本体1,550円)
ページ数
210ページ
電子版
発売日
2021年03月17日
JDCN
06A0000000000293986X
初出
「猿を焼く」…「群像」2020年1月号、「イッツ・プリティ・ニューヨーク」…「小説トリッパー」2020年夏号、「恋は鳩のように」…「三田文学」2020年春季号、「無垢と無情」…「群像」2020年11月号。
収録作品
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作品名初出
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作品名
猿を焼く
初出
『群像』2020年1月号
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作品名
イッツ・プリティ・ニューヨーク
初出
『小説トリッパー』2020年夏号
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作品名
恋は鳩のように
初出
『三田文学』2020年春季号
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作品名
無垢と無情
初出
『群像』2020年11月号
著者紹介
1968年台湾生まれ。5歳の時に日本に移る。2002年『逃亡作法 TURD ON THE RUN』で「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞を受賞しデビュー。’09年『路傍』で大藪春彦賞、’15年『流』で直木賞を受賞。『罪の終わり』で’16年中央公論文芸賞受賞。’17年『僕が殺した人と僕を殺した人』で織田作之助賞、読売文学賞、渡辺淳一文学賞を受賞した。