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百人一首 うたものがたり
ヒャクニンイッシュウタモノガタリ
- 著: 水原 紫苑

多くの日本人にとって、もっともなじみのある和歌集といえば『百人一首』。
千年の時を超えて愛されてきた歌集を、現代を代表する歌人・水原紫苑が中世と現代を行き来し、一首ごとにやさしく丁寧にときほぐします。
初学者も大人も楽しめる100のストーリーで、短歌がぐっと親しいものになります。
●百人一首を選んだ、大歌人・藤原定家のプラン
●「恋の歌」が天皇の「使命」だった?
●「鹿」の妻は「紅葉」か「萩」か?
●桜の名歌にみる「生の哲学」
●いかにして小野小町は千年のアイコンとなった?
●『源氏物語』と「あはれ」の美学
●定家の西行に対する嫉妬心
●小野小町のスピリットが宿る俵万智
●赤染衛門と和泉式部、二人の友情
●定家の父が詠んだ「老いのエロス」
●かるた取りに使える「決まり字」
※本書は、講談社のPR誌『本』2018年1月号から2020年1月号まで連載した「百人一首うたものがたり」を元に大幅に加筆しました。
……など、テーマは盛りだくさん。
簡単でいて、読むだけで日本古典文学の神髄まで学べる一冊。
ことばの豊かな世界がここにあります。
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書誌情報
紙版
発売日
2021年03月17日
ISBN
9784065227909
判型
新書
価格
定価:990円(本体900円)
通巻番号
2612
ページ数
224ページ
シリーズ
講談社現代新書
初出
本書は、講談社PR誌「本」2018年1月号から2020年1月号まで連載した「百人一首うたものがたり」を元に大幅に加筆しました。
著者紹介
一九五九年神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科仏文学専攻修士課程修了。八六年より春日井建に師事、師の没後は単独で活動。八九年第一歌集『びあんか』(雁書館)により第三四回現代歌人協会賞受賞。『客人(まらうど)』で第一回駿河梅花文学賞受賞、『くわんおん(観音)』で第一〇回河野愛子賞、『あかるたへ』(以上、河出書房新社)で第五回山本健吉賞・第一〇回若山牧水賞受賞。二〇一七年「極光」三〇首で短歌研究賞を受賞。一八年『えぴすとれー』で第二八回紫式部文学賞、二一年『如何なる花束にも無き花を』(以上、本阿弥書店)で第六二回毎日芸術賞受賞。散文集に、『あくがれ――わが和泉式部』(ウェッジ選書)、『改訂 桜は本当に美しいのか』(平凡社ライブラリー)。ムック『水原紫苑の世界』(深夜叢書社)など。