
マイページに作品情報をお届け!
午前3時に電話して
ゴゼンサンジニデンワシテ
《これは、みんなでつくる本です。お金はいただきません。
自由に持ち帰って、あなたの好きなお話を書いてください。
書き上げたらまた、本棚にもどしておいてください。
だれかがきっと、そのつづきを書くでしょう。》
本をひらくと、とびらのページに、そう書かれていた。
──だれにも話せないことを心にかかえていた伊藤みなみは、
「お話」として、書いておくことならできるかもしれない、
もしかしたら雄大が見つけてくれるかもしれない?と
ブックカフェの本棚でみつけた白い本に最初の一行を書いた。
ちょうど一年前の、なかよしでむじゃきだった四人組のお話から、
えんぴつを握りなおして、伊藤みなみを変身させて。
ⒸRui Kodemari
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
目次
エピソード1 赤いバトン
きょうも雨降りーー伊藤みなみ
消えない炎ーー岸本雄大
お守りの写真ーー竹ノ内晴樹
乙女の祈りーー江森愛理
エピソード2 えんぴつと紙飛行機
なぞの解読ーー岸本雄大
まいごの子猫ーー伊藤みなみ
折り紙男ーー竹ノ内晴樹
ピアニッシモーー江森愛理
エピソード3 びっくりちらしとカップラーメンとシュークリーム
赤ずきんちゃんーー江森愛理
第二走者ーー岸本雄大
空はひとつーー竹ノ内晴樹
大人の世界ーー伊藤みなみ
エピソード4 夢と予感と約束と追伸
シンプルに力強くーー岸本雄大
月の光ーー江森愛理
走りたい少女ーー伊藤みなみ
前略ドビュッシーさまーー江森愛理
親友の声ーー伊藤みなみ
鶴と亀ーー岸本雄大
初恋のベンチーー伊藤みなみ
夢の実現ーー岸本雄大
ミッションほぼコンプリートーー江森愛理
きのうのボクからーー竹ノ内晴樹
書誌情報
紙版
発売日
2021年05月27日
ISBN
9784065229163
判型
A5
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
210ページ
電子版
発売日
2021年05月26日
JDCN
06A0000000000315734F
著者紹介
著者紹介 刊行趣旨 主な内容 小手鞠るい/小説家、詩人、児童文学作家。 岡山県生れ。同志社大学法学部卒業。1981年「詩とメルヘン」賞、1993年「海燕」新人文学賞、2005年『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞、2009年絵本『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(絵/北見葉胡)でボローニャ国際児童図書賞を受賞。2012年『心の森』が第五十八回全国青少年読書感想文コンクール小学校高学年課題図書に、『きょうから飛べるよ』(岩崎書店)が平成27年長野県課題図書に、『やくそくだよ、ミュウ』(岩崎書店)が第48回岩手県課題図書に『きつね音楽室のゆうれい』が二八年度埼玉県課題図書に、2019年、『ある晴れた夏の朝』(偕成社)が六十五回全国青少年読書感想文コンクール中学生の課題図書のほか、「ホワイトレイブンス」に選ばれる。同作で小学館児童出版文化賞受賞。その他小説に、『エンキョリレンアイ』『お菓子の本の旅』『美しい心臓』『アップルソング』『きみの声を聞かせて』『炎の来歴』など多数。