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薔薇のなかの蛇
バラノナカノヘビ
- 著: 恩田 陸

変貌する少女。呪われた館の謎。
「理瀬」シリーズ、17年ぶりの最新長編!
英国へ留学中のリセ・ミズノは、友人のアリスから「ブラックローズハウス」と呼ばれる薔薇をかたどった館のパーティに招かれる。そこには国家の経済や政治に大きな影響力を持つ貴族・レミントン一家が住んでいた。美貌の長兄・アーサーや、闊達な次兄・デイヴらアリスの家族と交流を深めるリセ。折しもその近くでは、首と胴体が切断された遺体が見つかり「祭壇殺人事件」と名付けられた謎めいた事件が起きていた。このパーティで屋敷の主、オズワルドが一族に伝わる秘宝を披露するのでは、とまことしやかに招待客が囁く中、悲劇が訪れる。屋敷の敷地内で、真っ二つに切られた人間の死体が見つかったのだ。さながら、あの凄惨な事件をなぞらえたかのごとく。
可憐な「百合」から、妖美な「薔薇」へ。
正統派ゴシック・ミステリの到達点!
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目次
序章
第1章 ミッドナイト
第2章 ブラックローズ
第3章 スキャンダル
第4章 アクシデント
第5章 バードウォッチャー
第6章 ミッシング
第7章 イリュージョン
第8章 シークレット
第9章 プレイハウス
第10章 ストレンジャー
終章
書誌情報
紙版
発売日
2021年05月26日
ISBN
9784065230503
判型
四六
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
322ページ
初出
『メフィスト』2007年5月号・9月号、2008年1月号・5月号・9月号、2009年1月号・2009年 VOL.1・VOL.2VOL.3、2010年VOL.1、2011年VOL.1・VOL.3、2012年VOL.1・VOL.2・VOL.3、2016年VOL.2・VOL.3、2017年VOL.3、2018年VOL.1・VOL.3、2020年VOL.2。単行本化にあたり、加筆・修正いたしました。
著者紹介
著: 恩田 陸(オンダ リク)
1992(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞を、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞を、2007年『中庭の出来事』で山本周五郎賞をそれぞれ受賞した。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木賞と第14回本屋大賞を受賞。