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覆面作家
フクメンサッカ
- 著: 大沢 在昌

嘘と真実の狭間に潜む、謎を「私」はあぶりだす。
収録作品すべての語り手は、著者を彷彿とさせる「私」なる作家。
自身の経験に裏打ちされたミステリーは、本当にすべてフィクションなのか?
ハードボイルド&ミステリーの第一人者が満を持して放つ珠玉の作品集
「幽霊」
ある日、作家の「私」に接触してきた真野と名乗る正体不明の男。
彼が語る内容を小説にして欲しいと言うが。
「村」
携帯が圏外になるほどの僻地に、思いもよらぬ人物が集う「村」の秘密。
「確認」
キャバクラの勤め終わりの女性を、家まで車で送り届けるドライバーは何を隠しているのか。
など、どれもが読了後、虚実の有無をいやが応にも考えさせられるミステリアスな作品集。
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書誌情報
紙版
発売日
2021年04月15日
ISBN
9784065230602
判型
A6
価格
定価:770円(本体700円)
ページ数
320ページ
シリーズ
講談社文庫
初出
本書は2017年10月、小社より単行本、2020年4月、講談社ノベルスとして刊行されました。
著者紹介
大沢在昌(おおさわ・ありまさ) 1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治 文学賞受賞した。