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あのポプラの上が空 新装版
アノポプラノウエガソラシンソウバン
- 著: 三浦 綾子

亡父の友人の厚意で、札幌の病院長の家に下宿し、医学部を目指す佐川惇一。誰もが羨む裕福な一家と思われたが、やがて彼らが世間から隠そうとする家族の闇に触れる。近くにいながら信じあえず壊れてゆく家族を目の当たりにしながら、生きることの意味を問い続ける惇一たち。再生への祈りに満ちた現代小説。
家族だからって仲がよい
とは限らない。
裕福な病院長一家を蝕むものはーー
愛と祈りの作家・三浦綾子、最後の現代小説
幸福って何だろうね
テーマは一貫している。〈人間はいかに生きるべきか〉という問いかけがそれである。その問いに全身をかけ、いちどもしりぞいたことがない。(高野斗志美「解説」より)
ⒸMiura Ayako Literature Museum
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書誌情報
紙版
発売日
2021年06月15日
ISBN
9784065238189
判型
A6
価格
定価:858円(本体780円)
ページ数
400ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2021年06月15日
JDCN
06A0000000000326397B
初出
この作品は1992年10月に講談社文庫より刊行された『あのポプラの上が空』を改訂し文字を大きくしたものです。
著者紹介
1922年北海道旭川市生まれ。旭川市立高女卒。教職に就くが敗戦により辞職。’46年肺結核を病み、13年の闘病生活を送る。その間キリスト教の洗礼を受け、三浦光世と結婚。’64年朝日新聞社1000万円懸賞小説に『氷点』が入選、作家生活に入る。『積木の箱』『塩狩峠』『細川ガラシャ夫人』『海嶺』『ひつじが丘』『銃口』他、罪と救済をテーマに多数の著書を遺し、’99年、77歳で逝去。