
マイページに作品情報をお届け!
新風記 日本創生録
シンプウキニッポンソウセイロク
- 著: 吉川 永青

日出づる国、日ノ本はいかに興ったのか。
遥か昔。民のためにその身を捧げ、長く苦しい旅に出た若者がいた。
まだ日本が日本でなかった時代。日向の里の跡継ぎ・彦火火出見(ヒコホホデミ)は、天災で農地が深刻な被害を受け、各々の里が争い合う現状に心を痛めていた。耐え忍び、助け合え、とただ語り掛けるだけで果たして皆を救えるのだろうか。自らが行動し、未来を示してこそ多くの民を救うことに結び付くのではないか。火火出見は、よき理解者である長兄・五瀬(イツセ)、武芸に長けた次兄・稲飯(イナヒ)、稲作の名人である三兄・三毛入野(ミケイリノ)らとともに理想郷として伝わっていた「豊葦原」への旅を決意する。豊葦原で、人々を束ねる国を作り、民を導くことこそ己の使命だと信じて。
気鋭の歴史作家が、大胆な着想とアプローチで迫った「神武東征録」。
『古事記』『日本書紀』をベースに、立国の礎を描いた歴史スペクタクル巨編!
ⒸNagaharu Yoshikawa 2019
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
目次
一 倭人
二 一統
三 船出
四 未然
五 好悪
六 真意
七 陰陽
八 覚醒
九 導標
十 戦陣
十一 日輪
十二 大王
書誌情報
紙版
発売日
2021年06月25日
ISBN
9784065232545
判型
四六変型
価格
定価:1,980円(本体1,800円)
ページ数
410ページ
電子版
発売日
2021年06月24日
JDCN
06A0000000000314516V
著者紹介
1968年東京都生まれ。横浜国立大学経営学部卒業。2010年「我が糸は誰を操る」で第5回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞。同作は、『戯史三國志 我が糸は誰を操る』と改題し、翌年に刊行。12年『戯史三國志 我が槍は覇道の翼』、15年『誉れの赤』でそれぞれ第33回、第36回吉川英治文学新人賞候補となる。16年『闘鬼 斎藤一』で第4回野村胡堂賞受賞。7人の作家による“競作長篇”『決戦! 関ヶ原』『決戦! 関ヶ原2』『決戦! 三國志』『決戦! 川中島』『決戦! 賤ヶ岳』にも参加している。他に、『関羽を斬った男』『治部の礎』『裏関ヶ原』『孟徳と本初 三國志官渡決戦録』『老侍』『雷雲の龍 会津に吼える』『憂き夜に花を』『ぜにざむらい』などがある。