花の墓標

マイページに作品情報をお届け!

電子のみ

花の墓標

ハナノボヒョウ

勤め先のアメリカ人商社が、密輸容疑で捜索された日、厚子は、社長の使いだという背の低い男に、車で連れ去られた。彼女は、3日後、轢死体となって発見された(「黒い首飾り」)。両親のいない勝子は、幸せを求める女ごころから、隆鼻手術を受けた。医者が、彼女の鼻に入れたプラスチック材に、ダイヤをひそませたことを彼女が知るはずもなかった。彼女は、荒川土手に死んでいた(「鼻のない顔」)。……占領下の日本の街々で、人知れず散った女性たちに、著者が花を捧げるつもりで綴った、異色連作小説7篇を収録する感動的名篇。


  • 前巻
  • 次巻

オンライン書店で購入する

書誌情報

電子版

発売日

2021年10月08日

JDCN

06A0000000000305198U

著者紹介

オンライン書店一覧