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極限の思想 ニーチェ 道徳批判の哲学
キョクゲンノシソウニーチェドウトクヒハンノテツガク

大澤真幸・熊野純彦両氏の責任編集による新たな叢書、ついに刊行開始!「自らの思考を極限までつき詰めた思想家」たちの、思想の根源に迫る決定版。21世紀のいま、この困難な時代を乗り越えるには、まさにこれらの極限にまで到達した思想こそ、参照に値するだろう。
本書は、ニーチェの道徳批判に焦点を当てる。ニーチェは道徳を批判した。今ある道徳を改善するためではない。われわれの道徳意識を「キリスト教道徳」と規定し、これに対して一切の価値転換を迫る。では、なぜ批判したのだろうか。正義や同情をどう考えればいいのだろうか。主として『道徳の系譜学』を中心に読み解き、ニーチェ哲学の魅力と射程に迫る。
【目次より】
第一章 歴史と系譜学
第二章 ルサンチマン
第三章 良心と禁欲
第四章 生の価値と遠近法
ⒸAtsushi Kido
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目次
第一章 歴史と系譜学
第二章 ルサンチマン
第三章 良心と禁欲
第四章 生の価値と遠近法
書誌情報
紙版
発売日
2021年11月11日
ISBN
9784065239490
判型
四六
価格
定価:2,310円(本体2,100円)
ページ数
250ページ
シリーズ
講談社選書メチエ
電子版
発売日
2021年11月10日
JDCN
06A0000000000393140A
著者紹介
著: 城戸 淳(キド アツシ)
1972年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程退学。東北大学大学院文学研究科准教授。博士(文学)。 専門は西洋近代哲学史。 著書に『理性の深淵――カント超越論的弁証法の研究』(知泉書館)、訳書にヘンリー・E・アリソン『カントの自由論』(法政大学出版会)ほか。