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最後の挨拶 His Last Bow
サイゴノアイサツヒズラストバウ
- 著: 小林 エリカ

いつか、ここに、遠くに、存在した誰か。
言葉によって、わたしたちは出会える。
――柴崎友香さん推薦
シャーロック・ホームズの翻訳者だった父が倒れ、四姉妹の末っ子リブロは家族の歴史をたどりなおす。
時空を超えて紡がれる、風変りでいとしいファミリー・ストーリー。
「そこでは、もうとっくのむかしに死んでしまった人たちが、みんな生きていた。リブロの目の前、ここに、生きていた。」
百年前のロンドンから、戦争と震災をへて現在まで、家族の記憶とホームズの物語が鮮やかに交錯する――。
無数の喪失を超えて生き続ける言葉の奇跡を描く、注目作家・小林エリカの最新傑作小説。
ⒸErika Kobayashi
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目次
最後の挨拶 His Last Bow
交霊
書誌情報
紙版
発売日
2021年07月07日
ISBN
9784065240601
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
ページ数
194ページ
電子版
発売日
2021年07月06日
JDCN
06A0000000000335087S
初出
「最後の挨拶 His Last Bow」…「群像」2021年4月号、「交霊」…「三田文學」2021年冬季号。
収録作品
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作品名初出
-
作品名
最後の挨拶 His Last Bow
初出
『群像』2021年4月号
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作品名
交霊
初出
『三田文學』2021年冬季号
著者紹介
小林エリカ 作家、マンガ家。1978年東京生まれ。2014年、「マダム・キュリーと朝食を」(集英社)で第27回三島由紀夫賞候補、第151回芥川龍之介賞候補。小説『トリニティ、トリニティ、トリニティ』(集英社)で第7回鉄犬ヘテロトピア文学賞受賞。他の著書に短編集『彼女は鏡の中を覗きこむ』(集英社)、アンネ・フランクと実父の日記をモチーフにした『親愛なるキティーたちへ』(リトルモア)、コミック『光の子ども』1~3(リトルモア)など。主な個展に「最後の挨拶 His Last Bow」(2019年、Yamamoto Keiko Rochaix、ロンドン)、「野鳥の森 1F」(2019年、Yutaka Kikutake Gallery、東京)、グループ展に「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」(2019年、国立新美術館、東京)など。