迷宮駅を探索する

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迷宮駅を探索する

メイキュウエキヲタンサクスル

星海社新書

迷宮駅の謎に迫る!

「日本の巨大ターミナル駅は、しばしば『迷宮』に喩えられる。本来『迷宮』の英訳は「ラビリンス」(Labyrinth)が一般的だが、こと駅に限っては「地下牢」を指す「ダンジョン」(Dungeon)と呼ばれることが多い。これは駅の複雑さが、RPG(ロールプレイングゲーム)のダンジョンのようだという発想によるもので、実際に大きな駅の地下空間を歩いてみると、この形容は正しいと感じることが多い」(第1章より)。東京駅、新宿駅、渋谷駅、名古屋駅、大阪駅など、時に恐れを抱くほど巨大化し、複雑怪奇なややこしさとなった「迷宮駅」の歴史と仕組みを解き明かす。巨大ターミナル駅の素顔が見えてくる、全くあたらしい駅探索の楽しみ。

*本書目次
第1章 なぜ「迷宮駅」は人を混乱させるのか

・迷宮駅が日本にのみ存在する理由
・迷宮駅の構造を分類してみよう
・地下や陸橋でつながっていれば「駅」の中!?

第2章 東京の巨大「迷宮駅」

・東京駅 大手町から銀座まで地下でつながる日本の代表駅
・新宿駅 東西自由通路の開通で改札内の構造が劇的に改善
・渋谷駅 平地の少ない谷底の駅は再開発で激変中
・池袋駅 上京したての人でも理解しやすい整った形状の駅

第3章 全国の巨大「迷宮駅」 

・札幌駅 ジャミロクワイの名曲を生んだ魅惑的な地下街
・横浜駅 地下街にバスターミナル、駅の東西に迷宮が広がる
・名古屋駅 巨大な地下街とトリッキーな私鉄駅
・大阪駅 広大な地下空間の「西の横綱」を待ち受ける再開発

第4章 ここにもユニークな「迷宮駅」

・上野駅 増築の繰り返しで生まれた地表と高架の二層構造
・北千住駅 垂直方向に迷宮が広がる独特な形状の乗換駅
・京都駅 整合性の取れた構内と散策向きの空中回廊
・難波駅 繁華街の大通り直下に駅と地下街が広がる
・天王寺駅 私鉄の戦時合併で生まれた変則的な二層構造
・博多駅 ホーム形状はシンプルだが連絡通路はトリッキー


ⒸMotoki Watase

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書誌情報

紙版

発売日

2021年09月24日

ISBN

9784065250488

判型

新書

価格

定価:1,210円(本体1,100円)

通巻番号

197

ページ数

224ページ

シリーズ

星海社新書

電子版

発売日

2021年09月23日

JDCN

06A0000000000384938P

著者紹介

著: 渡瀬 基樹(ワタセ モトキ)

編集者・ライター。1976年生まれ、静岡県出身。明治大卒。ゴルフ雑誌、自動車雑誌などの編集を経て、現在はフリーの編集者・ライターとして、高速道路、航空機、鉄道など交通関係の記事制作・編集に携わる。編著に『全国サービスエリアをとことん楽しむ!』(宝島社)など。

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