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虎の牙
トラノキバ
- 著: 武川 佑

武田信玄の父・信虎の謎の弟、勝沼信友。「山の民」として育てられたその男は、自らに流れる血の運命にのみ込まれていく。一方、罪を犯して流浪の末武田家に仕官した足軽大将の原虎胤は、その武勇から「鬼美濃」と恐れられ、外様ながら家中で重きをなしていく。乱国甲斐の統一を目指す武田信虎を挟んで、二人の男がある「呪」を背負いながら戦場を駆け巡る。最強武田のルーツを描く、女流ヒストリーテラーのデビュー長編、待望の文庫化。〔解説〕平山優。
ⒸYU TAKEKAWA
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書誌情報
紙版
発売日
2021年12月15日
ISBN
9784065264096
判型
A6
価格
定価:902円(本体820円)
ページ数
432ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2021年12月15日
JDCN
06A0000000000406992D
初出
本書は2017年10月、小社より単行本として刊行されました。
著者紹介
1981年神奈川県生まれ。立教大学文学研究科博士課程前期課程(ドイツ文学専攻)卒。書店員、専門紙記者を経て、2016年、「鬼惑い」で第1回「決戦!小説大賞」奨励賞を受賞。甲斐武田氏を描いた書き下ろし長編『虎の牙』でデビュー。同作は第7回歴史時代作家クラブ新人賞を受賞。アンソロジー『決戦!設楽原』にも参加している。ほかに『落梅の賦』などがある。近著は『千里をゆけ くじ引き将軍と隻腕女』。